グッドタイムパティスリー(2)『ガレット デ ロワ』

私たちの地元、兵庫県西宮市、阪急甲陽線・苦楽園口駅から駅前の本通を西へ10分ほど、樋之池公園の前にあるのが「グッドタイムパティスリー」さん。昨年の9月末にオープンしたばかり。とってもいいお店が出来たと喜んでいるのに、なにかと忙しく3ヵ月ぶりのご無沙汰でした。
シェフの渡邊雄策さん(1980年生)は前回ご紹介した通り素晴しいキャリアの持ち主。現在サービス担当の奥様鈴さんも本来パティシエール。飛び抜けた腕で丁寧な仕事ぶりが伝わってくる一品一品の完成度の高さ。溢れる気品。わずか数ヶ月で名店と言ってもいいような安定感のある味わいに唸らされてしまいます。
2月に入ったと言うのに、食べ損ねていた『ガレット デ ロワ』があるではないですか。思わず買ってしまいました(ご紹介が大変遅くなったことをお詫びします)。

●『ガレット デ ロワ』  辺7.8cm 高さ2.8cm 50gほど。
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小さなカットからもクープの美しさが窺えます。色艶に惚れ惚れしますね。粉は“春よこい(強力粉)”と“特宝笠(薄力粉)”、バターはAOPのイズニーを使ったアンヴェルセ。3つ折り5回。クレームダマンドはほぼ同割りでラム酒入り。
口元へ持ってきただけでふわりとラム酒の豊かな薫り。サクッと軽快な食感につづいてダマンドの優しく豊満な味わいが広がってきます。

あぁ~なんて美味しいんでしょう、うっとり! 
アンヴェルセにしてはしっかり層のできたパイは食感の満足感がありながらあくまで軽く、ダマンドは卵、バター、アーモンド、砂糖の魅力がそれぞれに伝わってくるほどよく出来ています。ラム酒の香りの魅力だけでなく、ダマンドもパイも香り豊か。こちらのお菓子は厳選された材料を使い、素材の魅力を抽き出す技に優れているからこその気品ある香りが溢れているのです。
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こういったシンプルなお菓子は、何をどこまで主張させるか、というバランス感覚と、各パーツの完成度を競う技術力が問われています。渡邊シェフはそのすべてにおいてパーフェクトと言わざるを得ませんね。
ガレット デ ロワや同様の作りのピティビエは何度も食べてきています。コンクールでナンバー1となったものも食べた経験があります。それでも、こんな美味しいもの食べたことがないという印象を植え付けられました。
ずっと語りたくなるだろうな、きっと。記憶に残る味わい、逸品です。お見事!

これだけ優れたお菓子が徒歩圏内で待っている、なんという幸せ。地元とはいえ、今まで日常通る道ではなかったのですが、どうやら新しいルートになりそうです。

●『ガレット デ ロワ』350円  (※外税)
●「グッドタイムパティスリー」
 兵庫県西宮市樋之池町14-7  TEL070-4195-2272  定休日/日曜・月曜または月曜・火曜(不定休)  営業時間/10:00~18:00