ビゴの店(12)『プティパテ』(ミートパイ)『ショーソンポム』『クロックミル』

兵庫県西宮市、阪急甲陽線の終点・甲陽園駅の駅舎横にあるのが「ビゴの店 甲陽園店」。じつは我が家から一番近い“ビゴ”さん。幅広い品揃え、親しみのもてる味わいが身近にあるのが嬉しいかぎり。なにかにつけて、頼りにしています。
今回は、常時置いてくれているパイ3種ご紹介しましょう。もう何回食べたかなぁ。


●『プティパテ』  8×7cm 高さ4cm 80gほど。
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ふわっときれいな姿のミートパイ。
こちらのパイ生地は中力粉と強力粉、普通折りの3ツ折り5回。パテはホワイトリカー、パセリ、卵、牛乳、塩、黒胡椒が入ります。
合挽肉は同じ芦屋の名店「竹園」からの仕入れ。肉の粒感のない滑らかな食感。プリンとした感じです。スパイス、ハーブは黒胡椒とパセリという一般的なものなのにはっきりスパイシーですね。ちょっと不思議なくらい。

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今回新ためて思ったのは、バターの香りとパテの香り、旨味がベストマッチだということ。気軽に食べられ、それでいて満足感が高いですね。


●『ショーソンポム』  11×7.5cm 高さ3.5cm 80gほど。
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つやつやで芳ばしい焼き色。
同じパイ生地にトロリとした甘い林檎がたっぷり。サックサクの生地と林檎のとろみの対比、うーん、堪りません!
個人的な好みから言うともっとキュンと酸っぱいのに惹かれるのですが、それでも、甘いことによる満足感の高さが納得できる味わい。パイのバターの風味と一体となった奥行きの深さ、味の立体感を作り出しているからでしょう。

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過ぎたるはなお及ばざるごとし、という言葉のように、とくになにか変わったことをしているわけではありません。パイと林檎のみ。この素直な美味しさがいいですねぇ。
「ビゴさんのおすすめ2」というカードがついていて、うんうん、そりゃあそうだよねと頷いてしまいます。


●『クロックミル』  径6.5cm 高さ2.5cmほど。
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好きなんだよなぁ、この子。
確か2番生地で作っていた、と記憶しているのですが、さてどうでしょう。
以前、もう10年以上前のことですが、現社長の太郎さんにお会いする際、前のお客様が長引いて、社員の休憩室で待っていると、パイの端切れの行方を厳しく追及している場面に遭遇。素材を大切にし、少しも無駄を出さない真剣さに感心したことを思い出します。

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ほぅツヤツヤのカラメリゼが奇麗! シンプルですが廉価のサービス品とは思えない完成度。以前からするとかなり値上がりしましたが、まだまだ安い! サックサクの軽快な食感、大切に扱い丁寧に成形し直していることが伝わってきます。
よく焼き込んだ香ばしさに、とろっとしたコクのあるカスタード。ふふっ、余は満足じゃ。


『プティパテ』について、ずっと以前にも本店で製造スタッフに教えてもらったことがあるのですが、もしかして変わっているかもと思って再度電話で尋ねてみました(甲陽園店はお昼時で忙しそうだったので)。いつも通り、親切に教えてくれました。今回に限らず、いつも製造の人が出て来て教えてくれるか、サービスの人が質問事項をメモして折り返し連絡をくれるかしてくれるのです。
いまどきこういうパン屋さんにはなかなか出会えませんよね。このオープンな姿勢から、フランスのパン、食文化の伝道者としての意識が継続されているのが分かります。やっぱり凄いな、ビゴさん!

●『プティパテ』300円  『ショーソンポム』300円  『クロックミル』120円  (※外税)
●「ビゴの店 甲陽園店」
 兵庫県西宮市甲陽園本庄町9-17  TEL0798-71-0013  定休日/月曜  営業時間/8:00~19:30