キャトル ノワール(3)『タルト モンモラシー ショコラ』

兵庫県西宮市、阪急甲陽線・苦楽園口駅から西へ2分ほどのところにある「苦楽園場末フレンチバル キャトル ノワール Quatre Noir」さん。私たちの地元です。営業時間からもお分かりのように、夜のお店。
お店のチラシ“キャトノワ通信”(表紙が手書き!)がポストに入ったり入らなかったり、といったユルイ感じが気に入っています。毎回楽しみに目を通していますが、そこにはマダム野々宮有里さんによるアントルメの紹介が。
ホールの予約制ながら、毎月季節感溢れる心そそられるメニューを掲げています。今回も「あぁチェリーの季節だね、いいなぁ」と誘惑に負け、購入となりました。チラシの効果あり、ですね。


●『タルト モンモラシー ショコラ』  径16cm 高さ4cm 560gほど。
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モンモランシー montmorency といえばパリを中心とした地域の名前であり、そこで採れる酸っぱいサクランボの名前。メレンゲ、アーモンドプードル、小麦粉、砂糖を合わせた生地にモンモランシーのコンポートを合わせたタルトモンモランシーが有名です。

今回の“モンモラシー”ショコラでは甘酸っぱいアメリカンチェリーを使い、生地はタルトモンモランシーで使われる生地をベースに醗酵バターとビターチョコレートを加えています。
ん、アーモンドプードルを使ったチョコレートケーキなので、“シバ(サバ)の女王”的といえるでしょうか。ガトーショコラナンシーにも似ていますね。
夜の店に相応しい大人のための一品に変身させるために、チェリーを赤ワインとスパイス(シナモンとクローヴ)でコンポート、チョコ生地にもスパイスを香らせています。
軽く空焼きしたパートシュクレにチェリーのコンポートをたっぷり敷き詰め、チョコ生地を流してしっとりと焼き上げ、粉糖でお化粧。

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リボンをスルッと解き、包みを開けるともぅ薫りが立ち上がってきますね。赤ワインにスパイス。一体となってすぐにはなんの薫りなのか特定できない奥行きの深さ。チョコやアーモンドのビター香も。あ、これはチェリーの薫りか。いろいろな角度から楽しませてくれますね。
脆くてすぐに崩れてしまう繊弱なシュクレにしっとりとした生地がよく馴染んでいます。

チェリーとチョコ生地の組合せは、銘菓フォレノワールで実証済み。文句無しの相性の良さ。
じんわりとしたアルコール感の余韻も心地よく、過剰でない刺激に満たされた重量感のあるタルトが、軽くスルスルと食べられるのもいいですね。いつも期待を裏切りませんね。


前述の“キャトノワ通信”に料理シェフの中島純物語が連載されています。シェフは伝説となっている苦楽園の隠れ家的フレンチ「砂時計」のシェフだったのですね。クボタは若いときに食べた『エビとパパイヤのヨーグルトサラダ』を家で真似て作っていたそうです。
ビシソワーズなどの季節のスープや美味しそうなアテが紹介されているので、食べたいなぁなにせ歩いて行けるしと思っていたのですが、4月から喫煙可能店になってしまい、タバコの苦手な私たちには無理になってしまいました。気にならない方にはお勧めできそうですよ。

●『タルト モンモラシー ショコラ』2700円  (※内税)
●「キャトル ノワール」
 兵庫県西宮市南越木岩町11-13-102  TEL0798-78-3065  定休日/火曜・第3月曜  営業時間/16:30~24:00