ブーランジュリー グルマン(7)『シナモンロール』『クロワッサンホットサンド』

ご無沙汰しました。緊急事態宣言も解除されて、ようやく私たちの活動も再開。緩んでいた食べ物への集中力をなんとか取り戻して、またまた美味しいものをご紹介して参りましょう。
トップバッターは、JR神戸線・摂津本山駅から東南に3、4分のところにある「ブーランジュリー グルマン」さん。パティシエほどに細やかに綿密な計算のもとにパンを焼き上げる、池田匡シェフのお店。2017年4月オープンでしたから、はや3周年。
こちらの特長のひとつにあげられるのは、パイの品揃えが豊かなこと。パン屋さんでパイを作っているお店はとても稀少なのです。しかも池田シェフ、パイ大好き&大得意。
では、お手並み拝見といきましょうか。パイに対する情熱のほどが伝わってきますよ。


●『シナモンロール』  径9cm 高さ5.5cm 70gほど。
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シナモンロールがなぜ「パイ日和」? と思われる方もいらっしゃるでしょうね。じつは生地がブリオッシュフィユテなのです。
リッチなブリオッシュ生地がベースとなる折り込み生地。フランスの巨匠コンティチーニが看板商品として乗り込んできて有名になりましたっけね。結局ヒットせずに撤退。あの時は試食で食べただけでも持て余すほどくどいものを巨大なサイズで売っていたので無理もないかな。

さて。池田シェフが作るものはごくごく品が良く、ソフトで少しリッチなデニッシュといったイメージ。折り込みは3つ折り、4つ折り各1回。ふっくらと醗酵していますが、ちゃんと層が残り食感がやや強めになるのが面白いところ。
延ばした生地にクレームダマンドを薄く塗り、シナモンとクルミを散らして巻き込み焼き上げます。トップにフォンダンを塗り、シナモン。
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他店ではシナモンシュガーを巻き込むタイプのものもありますが、生地を単独で味わえるようにトップのフォンダンで甘さを補っているので、味わい分けられるのがいいですね。
フォンダンの夢見るような甘さにうっとりしつつ、豊かに広がるシナモンの香りにスッキリ。コリッと弾むクルミもいいアクセント。
シナモンロールって、くどいほどの超大甘ながイメージがあったのですが、これは品の良さが際立っていて、もう一口もう一口と進みます。贅沢なおやつです。


●『クロワッサンホットサンド』  15.5×7.6cm 高さ5.8cm 90gほど。
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こちらの人気商品クロワッサン。フランス産醗酵バターを折り込んだ、甘味の弱い食事パン向きのクロワッサンを必ず余るほどに多めに焼いています。シェフ曰く「クロワッサンは少量で焼くとクオリティが下がるので」とのこと。翌日、より以上に美味しく食べられるようにホットサンドに変身させています。

クロワッサンの再生はオザマンドにする例が多いですが、「グルマン」さんではお菓子系の品揃えが充実しているので、あえてオリジナルの惣菜パンに。
マヨネーズ、スライスオニオンを敷いた上にハムとチーズを載せ、トップにもチーズを掛けてもう一度軽く焼いています。
ハムとチーズという組合せが“クロックムッシュ”ですから、さらにマヨネーズと玉ねぎが加わってより濃厚。生地もリッチなのでとても満足感の高い美味しさ。もともとクロワッサン自体がトップクラスの美味しさですからね。


以前から作られていたのに、ブリオッシュフィユテを見逃していたなんて迂闊。ブリオッシュとフィユタージュを組み合わせた『マロンカシス』と並ぶ、ブリオッシュのパイシリーズ。頑張っていますね。パッと見、分かりにくいかもしれませんが、じつはいろいろな技が隠れているようです。まァ食べ手としては小難しいことを言わずに、嗚呼美味しい、わっなんか美味しいなぁでいいんですけどね。
『マロングラッセのクグロフ』『ブリオッシュショコラ』もあるし、『オレンジブレッド』もブリオッシュ風だし、ブリオッシュにも特化していますね。うーむ、パイ以外にも得意ネタ目白押し!

●『シナモンロール』200円  『クロワッサンホットサンド』280円  (※外税)
●「ブーランジュリー グルマン」
 神戸市東灘区本山中町3-6-23  TEL078-262-1025  定休日/月曜・火曜  営業時間/8:30~18:00(水曜~土曜) 8:30~14:00(日曜・祝日)

※ブログ「パイ日和おまけ」では、こちらのお店の惣菜パンなどをご紹介しています。