初登場! パン ブレッシング(1)『クロワッサン』『クイニーアマン』

神戸市垂水区、山陽電鉄・垂水駅から北西に1.5kmほど、バス停の星陵台1丁目の近くにあるのが、2016年10月オープンの「パン ブレッシング PAN blessing 」。神の恵みであるパンという店名。
神戸・岡本の「ブーランジュリー グルマン」の池田シェフの「ドンク」時代の先輩、鄭伸和さん(1977年生)と奥様の絵美さん(1989年生)が営む店だ。シェフは高校卒業後、ドンク一筋に22年勤め上げたという根っからのドンクファン。絵美さんも高校、ドンクと同窓だとか。知識の面でも、お店の方向性の面でもツーカー、とても息の合ったご夫婦。鍛え上げられた腕で長年温めてきた“自分好み”のパンを作っている。(※書き手クボタ)


●『クロワッサン アーモンドシロップ』  8×12cm 高さ4.7cm 40gほど。
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なんともツヤツヤの仕上がりが美しい。珍しくアーモンドリキュールのシロップをスプレーしているそうだ。層の美しさも際立っているが、断面も見て欲しい。
思わず二人とも「黄色!」と歓声を上げた。奇麗な網目模様といい、膜の薄さといい、折りの技術の優秀さとともにグルテンがしっかり出来ていて、醗酵も完璧に行われていた証。
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パリパリの極薄のクラストにふっくらとして引きのあるクラム。焼き込んだ香ばしさと芳醇なバターの香り。申し分のない旨味。
手に持った時にすでに香っているアーモンドリキュールが他にない魅力的な香りで個性を主張している。満足感の高いデザートになるね。いやあ、しみじみ美味しい。お見事。

当日はこれ1種類しか残っていなかったが、シロップを吹かないノーマルタイプもあるらしい。午後早くに売切れていたので、人気商品のようだ。さもありなん。


●『クイニーアマン』  径8.5cm 高さ3.4cm 60gほど。
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ブルターニュ地方の伝統菓子、Kouign-amann。
普通はデニッシュ生地の表面にグラニュー糖を振り撒いて、セルクルの中に畳み込んで焼くと、砂糖が溶けて表面に流れ出して固まるという製法。でも、こちらのものは、生地全体は普通のデニッシュっぽい味わいのまま。底面だけがカラメリゼされている。

食べて見ると、とてもバランスよく食べやすい菓子パンになっていることが分かる。簡略な製法を選んだのではなく、甘すぎるお菓子であるクイニーアマンのなかの美味しい部分を取り出した形なのだろう。
カリッとした表面と対照的に、層になった醗酵生地の心地いい弾力、噛み締める感じもいいね。
くどいぐらいに甘いクイニーアマンも嫌いじゃないけれど、こちらのほうがはるかに食べやすい。これは一つの正解だ。


バス通りで人通りが多いということもあるだろうが、ひっきりなしにお客さんがやってくる。オープン3年目で十分に人気店になっているようだ。シェフはまだまだ作りたいパンを思うようには出せていないというが、根気よく続けていけばコアなファンが増えていき、夢は実現するだろう。その核となるべきサービス担当の絵美さんも明るく気さくでコミュニケーション能力が高く、シェフとともに名店に育て上げる立役者になりそうだ。

●『クロワッサン』170円  『クイニーアマン』190円  (※外税 10月1日より値上げの予定)
●「パン ブレッシング PAN blessing 」
  神戸市垂水区星が丘1丁目4-34  TEL078-797-5677  定休日/日曜・月曜  営業時間/9:00~19:00

※ブログ「パイ日和おまけ」では、こちらのお店のパンをご紹介しています。
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