お菓子の店 YOSHIKAWA(12)『チーズのサクリスタン』『黒糖とクルミのタルトレット』

兵庫県芦屋市、阪急神戸線・芦屋川駅から東へ10分ほどのところにある「お菓子の店YOSHIKAWA ヨシカワ」さん。
東京の名店「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」の師範の資格を持つ吉川和子さんのお店です。ルセットはほぼ「イル・プルー」のもののようですが、焼菓子などはご本家よりも美味しいのではと思うことがしばしば。ふふっ。
ということで、歳末の繁忙期にお邪魔して残り少ない焼菓子をゲットしてきました。


●『チーズのサクリスタン』  長さ11cm  1×0.7cmほど。
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こちらの定番のサレ系のパイ。
もう何度もいただいております。

パイ生地にエダムチーズを折り込んで、細く切ったものを捻って焼き上げます。
仕上げはピリッと黒胡椒。

封を明けた途端にチーズのいい香りに包まれ、しばし陶然。
焼き過ぎると苦みが出るし、焼き足りないと香りがもう一つ。余熱で火が入る分まで考えてベストのタイミングで出しているのでしょうね。見極めが見事です。

サクサクッと軽快な食感、けっこう塩気が利いていて黒胡椒と相まって、ビールがなくっちゃ始まらない。1本が2本、2本が3本と止まらなくなるのがスナック感覚のお菓子の怖いところ。
あっという間にグラスが空になってしまったのでした。ぐびぐびっ、ぷっはーっ!



●『黒糖とクルミのタルトレット』  径8cm 高さ測り忘れ
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一転して、甘いおやつ。これまた、以前に食べて(たしか『タルトレット オ シュクル』)大好きだったものです。

姿はとても地味なのですが、これがもぅ一級品! なのです。

黒砂糖と赤砂糖の中にクルミのダイスが入っています。タルト生地はブリゼのような食感。

しっかりと焼き上げ、砂糖がいったんグツグツと溶けて、冷めるにしたがって再結晶します。
そのゾロリとしてスルリと溶けるクリーミーな感触が、はぁぁ~素晴らしい。
ミルクチョコレートを食べているようなマイルドさとなめらかさ、そして香りまで錯覚させるものがあるのです。生クリームの力がそうさせるのでしょう。
そこへクルミのシャクシャクとした食感と香ばしさが……、クウーッ、堪りません。

ブリゼはこの場合はあまり主張せず、サクサクとした食感(どちらかというと中華のパイを連想しました)で、寄り添うレベルなのが正解なのでしょう。おかげで砂糖の美味しさを再発見した嬉しさに満たされるのですからね。
いやはや、お見事です。見掛けを大きく裏切る素晴らしいタルトレット。何度でも繰り返し食べたくなるような美味しさです。感服。



2年ばかりご無沙汰していたというのに、吉川さん律儀に夏と冬のギフトシーズンに必ずワープロによる手作りのDMハガキを送ってくれます。いつも同じレイアウト、住所・宛名は手書き。
「あっこれこれっ」と、思わずニマニマ。いつものペースで続けているなと嬉しい気持ちになり、書かれている商品名を見ては美味しさの想い出にひととき浸るのです。そして、仕事部屋のボードに目立つように、ピン止め。
私たちのような頻度の低い客も大切にしてくれる吉川さん。昔気質のこんなやり方、好きだなぁ。



●『チーズのサクリスタン(15本入)』600円  『黒糖とクルミのタルトレット』300円  (※内税)

●「お菓子の店YOSHIKAWA」
  兵庫県芦屋市大原町23-20  TEL0797-23-2370  定休日/日曜・月曜  営業時間/11:00~18:15