ブーランジュリーグルマン(3)『クロワッサン』『ほうれん草とベーコンのキッシュ』

神戸市、JR神戸線・摂津本山駅から南東に5分ほどのところにある「ブーランジュリーグルマン」。期待の俊英 池田匡シェフの店。
梅田の阪神百貨店のリニューアル以降、しばしば出店を要請される(来る8月1~3日も臨時出店につき店はお休み)など着実に活躍の場を広げている。
一人で作っている店では、商品のブラッシュアップがおろそかになりがち。しかし、池田シェフは自分に厳しく、定番商品も常に見直し、日々向上に励んでいるようだ。(担当/クボタ)


●『クロワッサン』  14.5×7cm 高さ4.8cm 40gほど。
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以前に紹介しているが、リニューアル。
たしかに表面の色だけ見ても、やや濃い色になっているようだ。

従来から繊細さと力強い味わい、香りが際立っていたが、最近になって粉の見直しをし、フランスパン専用粉に加えるものをテロワールからシャントゥールに変えた。小麦の品種が特定されている特別な粉なので、より風味が立ち、粉の色が黄色いので内相がさらに美しい黄色になるのだとか。
グルテンが少なめでつながりが弱く、技術的には難しくなるのに、あえて、目指すポイントに近づけようと挑戦意欲を燃やしている。

画像はたして、食べてみると言葉通り、サクッサワ~。
より繊細な食感になっているようだし、内相の美しさは格別(美しい編目は何度見ても惚れ惚れする)。

相変わらずフランス産醗酵バターの香りは濃厚だし、生地の色付けのために2%増量した砂糖の影響はベースとなる塩味をより深く感じさせる方向に働いているようで、食事のためのクロワッサンという位置づけを盤石にしたように感じた。
というと、イワモトはおやつとして食べても納得だけど…とのたまう。
まっともあれ、お見事。



●『ほうれん草とベーコンのキッシュ』  径10.8cm 厚み2.5cm 140gほど。
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定番のキッシュ。

つねに何種類か置いているので、“キッシュロレーヌ”とは名付けず、具材を分かりやすく表示している。
この辺りの優しい心遣いが、技術と味の追求だけでなく、お客とのコミュニケーションがあってこそという基本を守っていて頼もしく感じられる。

クロワッサン生地を潰して層を無くす感じにした生地を器として、ほうれん草とベーコン、チーズなしのアパレイユ(卵、牛乳、生クリーム、ナツメグ)。
生地のバターの香りとベーコンのコクとほうれん草の風味、そしてアパレイユの地味豊かな味わいで満足感が高い。日常の惣菜として重宝する。いいね。



独自性を主張しながらしっかり地歩を築いている様子。ご同慶の至り。ますます伸びて行って欲しい店だ。



●『クロワッサン』200円  『ほうれん草とベーコンのキッシュ』320円  (※外税)

●「ブーランジュリー グルマン」
  神戸市東灘区本山中町3-6-23  TEL078-262-1025  定休日/月曜・火曜  営業時間/8:30~18:00(水~土) 8:30~14:00(日・祝) ※なお、8月15日(水)~17日(金)は夏休みです

  ※ブログ「パイ日和おまけ」では、こちらのパンをご紹介しています。