パパジョンズ(8) 『チェリーパイ』『カフェラテ』『カプチーノ』

京都、観光名所となった錦市場から北へ二筋という賑やかなロケーションですが、静かでとても寛いだ空間を提供してくれるのが「パパジョンズ六角店」さん。
製造販売のみの修学院店も含めると京都に4店舗あるので、企業化したチェーン店だと思い込んでいる人がいるようですが、手作りを貫いているし、添加物とも無縁。
なによりこちらほど人の温かみの伝わって来るお店は滅多にあるものではありません。オーナーのチャールズ・ローシェさんの大らかな優しさと無類のユーモア感覚が、お店のバックボーンとなっているからでしょう。京都へ来るとほっとしたくて、つい寄りたくなるのです。
さて、第17回「3.14=π(パイ)の日 R」キャンペーン期間中は、定番の『アップルパイ』、そして季節のパイとして『チェリーパイ』が3月から登場しています。嬉しいッ、やったね!


●『チェリーパイ』  径9.5cm 高さ3.8cm 170gほど。
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わーい! チェリーパイ大好きなのです。
ごくシンプルなのが、アメリカっぽくって、気に入っています。

クラスト生地に、アメリカンチェリーとバタークランブル。
じっとりとジュースがこぼれ出るほどに、果実感た~っぷりの瑞々しいパイ。

お好みで、生クリーム or アイスクリームを添えて食べるようになっています。
んふっこれこれ、これですよ。
アイスクリームがだんだん溶けてきてソースのように絡めて食べるのも楽しい。やっぱり、そそる度高いなぁ!

ジューシーなのにクラストが完全に焼けているし、トップのクランブルがカリカリしていて食感のアクセントや芳ばしい香りもたっぷり。
チェリーは温和な食べやすい酸味。チェリー自体の杏仁香が特徴的でいいですね。爽やかです。

画像さらに、ジュースを吸ったクランブルがチェリー風味のクリームのようで格別の美味しさ、へぇ。溶けたクランブルがこれほど美味しいという体験は、“お初”。

一度完全に火が入って焼き上がってから吸っているから、ざらざらしないのでしょう。かなりの焼き名人がいるようですね。





●『カフェラテ』(写真)と『カプチーノ』
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こちらの飲み物はいずれも、おっ美味しいっイケるねぇという気を惹くものばかり。なかでも大好物の『カフェラテ』と『カプチーノ』は何十年にも渡っていただいてきました。

この泡のきめ細かさを見てくださいよ。ゆっくり飲んでいても最後まで消えないのです。前回(カプチーノ)はメープルシロップをこの泡に2滴ほど垂らしたのですが、その美味しさといったら、もぅ! 
もちろん素材の良さもあるでしょうが、今回はお店で一際輝いているマシンをご紹介しましょう。


画像ローシェさんの奥に鎮座するのが、イタリアのガジア社製アンティークエスプレッソマシン。
創業(1985年)当時からずっと愛着をもって大切に使ってこられています。トップの鷲も風格があるし、じつに美しい。

最近の機能一点張りの四角い箱とは大違い。手工業全盛時代の栄華を映しているように感じられます。もう生産されていない機械で、滅多に見ることの出来ない稀少なもの。
最近のカプセル式、ボタンスイッチとは違って、粉は手詰めだし、スイッチはハンドレバー。力加減で蒸気の出方が変わるようです。この“揺らぎ”、人間ぽくって好きだな。
今回はローシェさんの名人芸で堪能しました。
ミルクの泡立てだけでなく、エスプレッソ上面のクレマもきめ細かなビロードの舌触りのものができるようです。

画像ここ「六角店」だけでなく、「今出川本店」「北山店」にも同機種が置かれているほか、故障に備えて1台予備機まであるそうです。
すごいこだわりだと思うのですが、珈琲党のローシェさん、ちっとも自慢してくれないのです。昔の日本人っぽい奥ゆかしさが身に付き過ぎてますよぉ。

ともあれ、エスプレッソメニューを味わうために、マシンを見るためだけにでも来る値打ちが断然あります! 



「パパジョンズ」の魅力は、ローシェのさんがかつて木工職人、漆芸職人であった時代があるという経歴の持ち主であることが、ものを言っています。
人肌の手触り感覚がすべてに感じられるのです。ことさら強調することなく、インテリアやお店全体のアトモスフェア、メニューなど、端々から自然に温もりと優しさが伝わってくるのです。



●『チェリーパイ』生クリーム添え600円/アイスクリーム添え750円(※テイクアウトの場合は生クリームのみ)
  『カフェラテ』530円  『カプチーノ』530円  (※外税)

●「パパジョンズ六角店」
  京都市中京区六角通堺町東角  TEL075-211-1600  定休日/第3火曜  営業時間/10:00~21:00