フランクス(13) 『焼きリンゴのシブースト』『和栗のパイモンブラン』

東大阪市、近鉄奈良線・河内小阪駅から南西に2分ほどのところにある「フランクス」さん。創業38年。
東大阪で育った人であれば、当然その存在を知っているという老舗。とくにサンドイッチが有名ですが、ケーキも負けず劣らずの出来映え。
味のツボをよく知り抜いているオーナーの東野卓仁さんと腕の確かな製菓シェフ矢野大輔さんのコンビから生み出される商品が飛ぶように売れていくのは、傍目にも痛快! 支持の厚さに感心します。


●『焼きリンゴのシブースト』  径6.5cm 高さ5cmほど。
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大人気の定番商品がリニューアルされました。

初めてこちらのシブーストをいただいた時、なんて美味しいんだろうと感激したのを思い出します。
なのに、これ以上どう変わるの? と興味津々。

3ツ折り6回のパイケースに、サワークリームの入ったアパレイユを流し、ソテーしたリンゴを埋め、一旦焼きます。その上にまたリンゴを載せ、カスタードを塗り、シブーストクリームをたっぷり。トップをカラメリゼ。

構成的には以前と変わりませんが、使用する卵が“エッグロワイヤル”という濃厚な味わいのブランドものに代わり、より一層濃厚に。

では、いただきます。
パイケースは力強い食感、バリッザクッ! 最初の一撃の後サクサクと崩れてくれます。
コクのあるアパレイユと薄切りだけど濃厚な味わいのソテーしたリンゴが存在を主張。上に置かれたリンゴはやや厚めでフレッシュ感も残っていて、リンゴの味わい、食感が2段構え。ますます存在が際立ちます。

いつもながら、シブーストクリームのねっとり感もいいですねぇ。うんうん、とろっとコクがあるクリーム。お約束のカラメリゼの甘さと香りが綯い交ぜになって、夢見る美味しさ。従来の軽やかさを残しつつ、印象が強くなりました。

言われないとわからないけれど、シェフたちは現状に満足することなく少しでも美味しくしようと努力を重ねているのですね。天晴れ。


●『和栗のパイモンブラン』  径8cm 高さ7cmほど。
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わぉ! 和栗を使って400円台で食べられるモンブラン、嬉しいな。

パイケースの中にクレームダマンド、渋皮煮の栗の半割を埋め、焼きます。
カスタードを塗り薄いスポンジを敷き、渋皮煮の半割を載せ、糖度の低い生クリーム。

まわりに、熊本産和栗のペーストを使ったモンブランクリーム。生クリームとバターで伸ばしているのかな。なめらかな口溶けとコクも感じられます。

ふふっ、和栗がよく香っていて、昔ながらの黄色いモンブランを彷彿とさせます。それでいて古くさくない。ちゃんと今の時代の衣装をまとって新しさも感じさせます。
渋皮の栗は甘過ぎず、柔らかく炊けていて美味しいし、パイとダマンドでヴォリューム感もあってお買い得ですぞ。


河内小阪駅周辺もこのところ急速に様変わりしてきていますが、「フランクス」さんは時代の波を取り入れながら、美味しさは不変。やりますなあ。



●『焼きリンゴのシブースト』430円  『和栗のパイモンブラン』450円  (※外税)

●「フランクス」
  東大阪市小阪本町1-1-18  TEL06-6724-6462  定休日/月曜  営業時間/7:30~19:00