FOUR&TWENTY BLACKBIRDS(1)『塩キャメルアップルパイ』『ミルクキャラメルパイ』

阪急百貨店・梅田本店の“ニューヨークフェア2016”(5月11日~17日まで)に、ホームメイドパイの名店とのふれこみのお店が登場していたので、ものは試しと行ってきました。
というのも店名 FOUR&TWENTY BLACKBIRDS フォー&トゥエンティ ブラックバーズが、「パパジョンズ」のオーナー、ローシェさんに教えてもらった童謡そのものだったのですから。そう、マザーグースのなかの「6ペンスの唄」。
歌詞の内容が少しグロテスクでナンセンス。24羽の黒い鳥を詰めて焼いたパイを切り分けたら鳥が唱い出した、なーんてね。韻を踏んでいて調子良く、手まり歌のようなもので子供に親しまれているもののようです。
前置きはこれくらいにして、パイもなかなか良かったですよ。


●『塩キャラメルアップルパイ』   辺12cm 高さ4.5cm 140gほど。
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生地はおそらくラピッドでしょう。層になっているところもあればそうじゃないところも、といったレベル。
やや生焼けですが、それも気にしないラフなパイだと思ってください。

でも、その気楽さが良さでもあるのです。

たっぷりの林檎の薄切りを詰め込んでカラメル(シナモン入り)を流し、分厚い編み目をかぶせ、表面に軽く塩味を付けています。
塩キャラメルと聞くと、「アンリ・ルルー」風の海塩を含んだカラメルを思いがちですが、ここでは単に塩とカラメルなのですね。

全体の味のバランスがとてもしっくりと落ち着いた美味しさに仕上がっています。
林檎はシャキシャキ。ニューヨークといえばグラニースミスの本場ですが、この林檎はサンフジくらいの穏やかな味わいのもの。強烈な酸味はありません。
カラメルはミルクカラメル味で、リンゴのジュースを吸ったせいか、サラサラとしたカラメルソースの趣き。この優しさとヴォリュームがマッチしていて、食べでがあって食べ飽きない。
表面の塩が印象に残りますが、別々に感じられるので、甘さを引き立てるというほどでもなく、味わいの変化が嬉しいといったところ。

ちょっと印象に残る、普段着感覚のおやつです。




●『ミルクキャラメルパイ』   辺11cm 高さ4.3cm 80gほど。
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パイ生地のエッジの大きくはみ出した部分まで測っていますので、実際のヴォリュームはアップルパイの半分程度。

なのに、こちらの方が値が張るの? 
と思いきや、ミルクキャラメル(ヴァニラビーンズ入り)がミルクジャムをさらに煮詰めたような仕上がり。

とても濃厚なのです。この大きさで十分。案外リンゴ以上に原価が掛かっているということなのでしょうか。
その濃厚さに配慮しているのか、生地はさらにリーンなタイプ。

どっしり、ねっとり、とろーり。ひゃぁぁ~、濃厚!!
とても濃いけれど、くどいというのとはちょっと違う。加糖じゃないコンデンスミルクの人なつっこさを思い出させます。
ザクザクの生地を味わいつつ、対照的な溶融感に包まれていく気持ちの良さ。
強いけれど懐かしいような、人を退けない味わい。そのシンプルさ、気に入りました。



はーっ。毎度のことですが、阪急の催しの集客力は想像を絶する凄さがありますね。
最終日の最終回に滑り込みで並んで毎回100ピース販売の97個目にありつきました。販売開始の5分前に並んでゲットというのはとても幸運だったようです。毎回売り切れで、販売開始と同時に3時間後の次回販売を待つ行列ができていたそうです。
ほかにも、リュバーブやらレモンやら抹茶ミルクなどもあったそうです。気になりますね。



●『塩キャラメルアップルパイ』550円  『ミルクキャラメルパイ』600円   (※外税)

●「FOUR&TWENTY BLACKBIRDS フォー&トゥエンティ ブラックバーズ」
 在ニューヨーク市ブルックリン・ゴワナス地区(阪急百貨店梅田本店9F催場・祝祭広場にて/2016年5月11日~17日まで)