パティスリーリョウ(10)『りんごパイ』『アップルパイ』

先日ご紹介したばかりの「パティスリー リョウ」さん。
ヴァレンタイン疲れが抜けたとみえて、「3.14=π(パイ)の日 R」キャンペーンの対象商品が追加となりました。やったね。
ということで、急遽、重ねてのご紹介です。


●『りんごパイ』 15×7cm 高さ4.5cm 80gほど。
画像
先日ご紹介した、『焼芋パイ』のシリーズ。
あぁ、思い出すとまた食べたくなってきました。へへっ。

熨斗形で、たっぷりクレームダマンドを敷く、というところを踏襲しています。
薄切りのリンゴを載せて焼き上げ。

やっぱり、このシンプルさがいいんですねぇ。
リンゴの量はそれほど多くないのですが、ダマンド、パイ生地とのバランスが絶妙。
そしてナパージュも同じ、アプリコットジャム。
と言いつつ、『焼芋パイ』に比べると、酸味を弱めているのです。リンゴの甘い美味しさを強調するための微調整。ここが、隅田シェフの真骨頂。

パイの軽いサクサクッ感、ダマンドの大らかなふっくら感、リンゴの瑞々しさ。
その3つが寄り添った時、3本の矢の故事のごとく、折れない説得力のある味わいが生まれるのですね。こういうシンプルなお菓子こそ、その一つひとつの要素のレベルの高さがあってこその話。

さぁ、おすまし顔ではなく、パクパクッとかぶりついて、美味しさを満喫してくださいね。




●『アップルパイ』  9.5×20cm 高さ5cm 325gほど。
画像
同じリンゴを使ったシンプルなパイでありながら、こんなにも味を変えられるという素晴らしいお手本。

こちらはバンドタイプの作りですが、最後に上からも大きな切り目を入れた生地をかぶせています。
中は、生地にダマンドを薄く敷き、無糖に近いリンゴジャムを塗って、少し分厚めに切ったリンゴを並べています。
ほとんど分からない程度に、シナモン。表面は、同じ酸味を弱くしたアプリコットのナパージュ。

わぁぁ、大きいなぁ! 
そのドンとした大きさ、ヴォリューム満点ですねぇ。皿ごと持つと、重い。なんとも、豪快なアップルパイです。

では、いただきまーす。
おっ、中央部分は、ジュースがほとばしり出る感覚がありますね。ジャムが加わっているので、リンゴ感が強調されているのです。

パイも軽く浮いているのですが、ヴォリュームがあるので、ややザックリとした力強さと軽いサワサワ感が同時に感じられ、リンゴの魅力をしっかり受け止めています。
こちらの場合は、ダマンドは生地をリンゴの水分から守る脇役としての働き。
だから、味わいは主に、リンゴとパイのストレートな対比。シンプルで印象的な仕上がりです。

むむっ、何ですと?  これだけの大きさで、千円なの !?  
反則技のような低価格、というのも驚き。圧倒的なパフォーマンスですね。
みんなで分け合って十分な大きさです。わいわいと賑やかな場面が目に浮かんだら、ぜひ! 




シンプルなリンゴのパイを同時に2品出してくるところに、隅田シェフの自信が現れていますね。
どれだけ素材が似通っていても、出来上がったものは形だけでなく、明らかに別の味わい。その二つの世界をぜひ味わい分けて欲しいですね。



●『りんごパイ』220円   『アップルパイ』1000円

●「パティスリーリョウ Ryo」
  大阪府八尾市龍華町2丁目1番地20-106号  TEL072-999-4717  定休日/水曜
  営業時間10:00~20:00