雨の日も風の日も (1) 『クロワッサン』『りんごのタルト』

京都、船岡山の近くに2011年8月にオープンした「雨の日も 風の日も」。『ガレット デ ロワ』を店のシンボルマークにしている、ちょっとめずらしいパン屋さん。
店名も変わっている。宮沢賢治を思わせるところもあるが、むしろ日々の営みという日常性を意味しているのだろう。
販売スタッフの女性が明るく、コミュニケーション能力も高く、商品知識も豊富。シェフの小島秀文さんは脱サラ組だが、熱心な職人さんで、受賞歴も多いというなかなかのキャリアの持ち主のようだ。
魅力的な品揃えを一つひとつ気持ち良く説明してくれるので、買い物がとても楽しい時間になった。これは何よりの歓び。
夏場ということもあって『ガレット デ ロワ』はお休み。次回訪問のお楽しみとなった。
本日は、折り込み生地とタルトのご紹介。


●『クロワッサン』 13×9.5cm 高さ5.7cmほど。画像
あえて折り数を減らして、パリッと感を強く押し出した、という。
外、パリッと、中、しっとりと狙い通りの食感。

生地はほんのりと黄色みを帯びて、バターがたっぷり使われているのが分かる。
焼き込んだ芳ばしさと、バターの風味の満足感もある。

塩気が少し強めで、バターの甘みを上回る感がある。
強い食感と共に、力強い味わいのクロワッサンと言えるだろう。



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このレベルの味わいを130円で提供してくれるとは、ありがたい。







●『りんごのタルト』 辺10cm 厚み1.8cmほど。
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甘さを抑えたパータフォンセと呼ばれる生地だろう。
そこに、カスタードとくるみクリームを合わせたものを敷き、シナモン風味で炊いたリンゴをびっしり載せて焼いている。
うっすらと粉糖。

フォンセが優しく崩れる感じがとても繊細。
脆くて形を保ちにくいので、包装してくれている蝋紙に包んだまま、気軽に食べたい。

リンゴはシャキシャキ感を残したもので、優しい甘さが美味しく、フォンセの食感ともピタリと寄り添い合っている。
ここにクリームが食べ応えのある力強さを加わえてくれる。くるみの味わいが出しゃばることなく、風味とコクをプラス。

シンプルながら奥行きのある味わいを作り出している。いいねえ。





シェフはパイ好きだというし、繊細なタルトも焼けるし、願ってもないような資質の持ち主。これから少し通うことになるかもしれない。もっともっといろんなタルトやデニッシュなどに出会いたいと思った次第。



●『クロワッサン』130円  『りんごのタルト』250円

●「雨の日も 風の日も」
 京都市北区紫野東野町6  TEL075-432-7352  定休日/無休

※ブログ「パイ日和・おまけ」には、このお店のパンを紹介しています。