ペルケオ (3) 『アップフェルクーヘン』『アプリコーゼクーヘン』

京都に新風を送り込んでくれている、ドイツパンの「ペルケオ」。
シェフの中村万里子さんは、この度目出たくアルトマン万里子さんに。ご主人のアルトマンさんもマイスターということで、この1月からダブル・マイスター体制という贅沢な人員配置の店となった。パンだけでなくお菓子の種類も増えるという。
ということで、今回はご主人のアルトマンさんの手になるお菓子を買ってみた。


●『アップフェルクーヘン』 辺10cm 高さ2.5cm 50gほど。
画像
タルトには違いないけれど、生地はブリオッシュ。
卵、バターたっぷりのリッチなものではなく、さっぱりとした味わいのパサッとしたパン。
そこへ薄くマジパンを塗っているのかな。リンゴの薄切りを並べ、上からシュトロイゼルを振り掛けて焼いている。

万里子さんが“パン屋のお菓子”というように、気楽なお菓子。

時代によって検証された美味しくて当然の組合わせを素直に飾りなく作っている。
その一つひとつのパーツがマイスターの確実な技術によって美味しく仕上げられていて、安心して楽しめる。リンゴのほのかな酸味も全体の優しい味わいに見合っているしね。

やはりマジパンを使っていることで味わいが深くなっているし、シュトロイゼルのザクザクした食感も刺激があっていい。
おや、シュトロイゼルに何だろう? 香りが付いている。
おそらくアニスのリキュールをほんの少し偲ばせているような香り。控えめながら、この辺りに作り手の平凡に終らせたくない心意気が現れていると感じた。




●『アプリコーゼクーヘン』 辺11cm 高さ2.5cm 60gほど。
画像
同じ趣向のシリーズが4種類あって、ほかにサクランボ、桃があった。
アプリコットの明るいオレンジ色が光り輝いて、元気が出る感じ。

同様にブリオッシュ、マジパン、アプリコット、シュトロイゼルの構成。
アプリコットの酸味がキリッと利いているので、リンゴのものよりメリハリがはっきり付いている。

ここでもシュトロイゼルが活躍していて、歯触りと例のアニス(?)の香りで、ずいぶん立体感が醸し出されている。
ほんのちょっとしたことだけど、あるとないとで大違い。その見極めがマイスターたる所以だろう。



同じシリーズで微妙に大きさ(角度、重さ)が違っている。統一価格にたいして原価の変動があるということなのか、ヨーロッパ的アバウトさなのか。まあ、つまらない追求は止めておこう。満足感は同じだからね。



●『アップフェルクーヘン』315円  『アプリコーゼクーヘン』315円

●「ベッカライ ペルケオ アルトハイデルベルク」
 京都市左京区岡崎天王町54-1  TEL075-752-5577  定休日/月曜・火曜

※ブログ「パイ日和・おまけ」(http://pie-omake.at.webry.info/201103/article_9.html)にも、このお店のお菓子を紹介しています。よかったら、どうぞ。