ポートピアホテル(アラメゾン)『黒豆の茶巾パイ』『トルテルッサ』

神戸の人工島、ポートアイランドに用事があったので、これ幸いと「ポートピアホテル」を覗いてきました。西原金蔵さん、白岩忠志さん、蜂谷康倫さんと錚々たるパティシエを送りだしてきたホテルです。
今回は、1Fのペストリーショップ「デリカテス アラメゾン」でテイクアウトをしてみました。


●『黒豆の茶巾パイ』 径6cmほど  高さ測り忘れ。
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先程の彼らは上階のレストラン「アラン・シャペル」とともに記憶されているのですからね。統括シェフがペストリーショップも指導するとはいいながら、当然違う指向のものです。

さて、この茶巾パイ、もう一つ“栗”のものがあって、そちらを買ったつもりだったのです。が、ショーカードが逆に付けられていて、レシートも栗なのですが、中味は黒豆。
でも案外よかったかもしれません。
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というのは、抹茶のダマンドに黒豆の甘煮が3粒ほど入っているのですが、この抹茶ダマンドがけっこういけるのです。
あまり甘くせず、黒豆のほんわかとした甘みが浮き立つ程度。
そして抹茶の渋さ、香りが生かされていて、ほんわかとした中にも程よいコントラストが醸し出されているのです。

パイも程々。さっくり軽めの食感。
パイの強い主張はないのですが、全体としてまとまりのあるお菓子です。




●『トルテ ルッサ』 辺8cm 高さ5.5cmほど。
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ルッサという名前が理解できないので販売スタッフに尋ねたところ、たまたまその後ろにいたコックコート姿の年配の男性がニッコリ嬉しそうに答えてくれました。

“これはパイに特徴がありましてね。生地を水で練るのではなく、白ワインと生クリームで練っています。だから乳(にゅう)の香りがあるんです。アーモンドとアプリコットを詰めた美味しいパイですよ。ルッサはイタリアの地名です”と質問以上にたっぷり教えてくれました。

その男性は私たちがレジでお勘定をしている横を通ってどこかに戻る時も“ありがとうございました”とおっしゃってくれました。ホテルってやっぱり丁寧だなぁ。
嬉しくてニコニコしていると、販売スタッフの女性も“当ホテルの統括シェフです。めったに売場には来られないのです”と自分も嬉しそう。どうやらラッキーだったようですね。

食べてみると、パイ生地はややクッキーっぽいところも含みつつ、ザク、ザワザワとした食感とともに、たしかに乳の香りが。バターは控えめで生クリームが全面に出るのですね。
それに、黄色いクレームダマンドにアーモンドダイスが入ったアクセントのある食感、みずみずしいアプリコットの酸味による深み。
表面のアーモンドスライスと粉糖もやさしい美味しさに一役買っていますね。

シンプルなケーキですが、十分に計算された美味しさ。ホールで買えばよかったな。
品が良く、地味ながら味わい深い、お買得ケーキです。



この日はすでに売り切れていたらしく、キラキラしたいわゆるホテルメードのケーキは並んでいませんでした。渋く昔懐かしいような品揃え。値段もぐっと抑えめのものが残っていました。
それを選んだのですが、安くできる材料でしっかり美味しいものを作ってくれています。ほんの一端を見たに過ぎませんが、ホテルのプライドに触れたように感じました。



●『黒豆の茶巾パイ』250円  『トルテルッサ』300円

●「ポートピアホテル/デリカテス アラメゾン」
 神戸市中央区港島中町6-10-1ポトーピアホテル本館1F  TEL078-302-1108  定休日/無休