プチラパン (3) 『あんずのタルト』『ブルーベリーのタルト』
京都府長岡京市、阪急電鉄京都線長岡天神駅から北東に5分ほどのところにある「パティスリー プチ ラパン」さん。
品数は少ないけれど、1品1品ていねいに作られたお菓子への愛情が感じられる仕上げと、シェフとの愉快な会話で、遠くからでも通いたくなる魅力を持ったお店です。
“うちのエクレアはエロいですよ~”なんて言葉、めったに聞けるものではありませんからね。なぜ、エロいの? と疑問符が頭の上に浮かんだ方、まずは食べてみましょう。
とはいっても、今回のご紹介は、ごくノーマルなタルト2種。笑い話のようなエピソードがないのがちょっと残念、なーんてことを感じるなんて、すでに友田ワールドに呑み込まれているかしらん……。
●『あんずのタルト』 辺9.5cm 高さ2.3cmほど。

アーモンドプードルの入ったパートシュクレにフランジパーヌを詰め、砂糖で炊いた杏を載せて焼き、
最後に杏のナパーシュをたっぷり。
210円という手頃な価格、ヴォリューム感があって、ちゃんと素材感をアピールしてくれているのが嬉しいですね。
シュクレのアーモンドの香りの豊かさといい、缶詰めだという話ですが、杏の個性の出しかたといい、一生懸命美味しくしようとしているシェフの気持ちが伝わってくる仕上がりです。
普通缶詰めを使う時点で、“まあ、これくらいでいいか”といった諦めモードのお菓子になりがちですけど、味を少しでも生き返らせようとしてくれています。
たしかに、フレッシュの杏の目の覚めるような鮮やかな酸味は期待できませんが、土台が真面目に作られている分、とてもリーズナブルに食べられる最上等の日常のお菓子だと言えるでしょう。
●『ブルーベリーのタルト』 辺9.5cm 高さ2.3cmほど。

同じ質のタルト台を空焼きし、砂糖とバターをまぶした冷凍のブルーベリーを敷き詰め、アパレイユ(軽く焦がしたバター入り)を流して焼き、粉糖で仕上げ。
このタルトも、杏のときと同じことが言えるでしょう。
風味がどうしても弱くなりがちの冷凍物のブルーベリーにバターをまぶしたことで、グンと風味をアップさせています。
シェフの捕らえるフルーツの素材感はキリッとした酸味などより、どちらかというと特有の香りをどこまで抽き出すかに重点を置いているようです。
フレッシュの場合も、味わいはバラツキがあるのが当たり前。むしろ香りで満足していることが多いのではないでしょうか。
このタルトでは、ブルーベリーのやや青臭さを含んだベリーの香り、噎せ返るのではなく、少し落ち着いた香りをたっぷり味わうことが出来ます。
リーズナブル価格で、香りが生きているというのが珍しく、お買得です。
これも、うん美味しいっ! とパパッと食べてしまう、普段着のおやつ。いいですね。
このタルトシリーズ、季節にしたがって並ぶ顔ぶれが異なるようです。
主なものは、バナナ(ナツメグ使用)、洋梨(五香粉使用)、リンゴ、チェリー、リュバーブ、グロゼイユ、ブドウ、柑橘などなど。手を変え、品を変えして、飽きさせない工夫もしてくれています。この価格体の商品に熱心に取り組む姿勢が嬉しいですね。

こちらに通う、もう一つの楽しみは“週間!? ブチ ラパン通信”。
A6サイズで手書きの文字がびっしり。マダムのみやこさんが、毎週毎週、身辺雑記を交えながらお店の魅力を語るものなのですが、人気があって、今回貰って来たもので138号。
これだけ続けるというのは、そのことだけでも大変。おまけに肩の力の抜けた慈しみたくなる文章。優しくて、ユーモアがあって、包容力のある人柄をうかがえる内容です。お店もそんな陽気な楽しさに溢れています。
いつも和やかな気持ちで帰れるのは、お菓子の魅力もさることながら、ご夫婦の人間力によるところも大きいように思います。
●『あんずのタルト』210円 『ブルーベリーのタルト』210円
●「パティスリー プチ ラパン」
京都府長岡京市開田3-3-10ロングヒル1F TEL075-951-0086 定休日/月曜
品数は少ないけれど、1品1品ていねいに作られたお菓子への愛情が感じられる仕上げと、シェフとの愉快な会話で、遠くからでも通いたくなる魅力を持ったお店です。
“うちのエクレアはエロいですよ~”なんて言葉、めったに聞けるものではありませんからね。なぜ、エロいの? と疑問符が頭の上に浮かんだ方、まずは食べてみましょう。
とはいっても、今回のご紹介は、ごくノーマルなタルト2種。笑い話のようなエピソードがないのがちょっと残念、なーんてことを感じるなんて、すでに友田ワールドに呑み込まれているかしらん……。
●『あんずのタルト』 辺9.5cm 高さ2.3cmほど。

アーモンドプードルの入ったパートシュクレにフランジパーヌを詰め、砂糖で炊いた杏を載せて焼き、
最後に杏のナパーシュをたっぷり。
210円という手頃な価格、ヴォリューム感があって、ちゃんと素材感をアピールしてくれているのが嬉しいですね。
シュクレのアーモンドの香りの豊かさといい、缶詰めだという話ですが、杏の個性の出しかたといい、一生懸命美味しくしようとしているシェフの気持ちが伝わってくる仕上がりです。
普通缶詰めを使う時点で、“まあ、これくらいでいいか”といった諦めモードのお菓子になりがちですけど、味を少しでも生き返らせようとしてくれています。
たしかに、フレッシュの杏の目の覚めるような鮮やかな酸味は期待できませんが、土台が真面目に作られている分、とてもリーズナブルに食べられる最上等の日常のお菓子だと言えるでしょう。
●『ブルーベリーのタルト』 辺9.5cm 高さ2.3cmほど。

同じ質のタルト台を空焼きし、砂糖とバターをまぶした冷凍のブルーベリーを敷き詰め、アパレイユ(軽く焦がしたバター入り)を流して焼き、粉糖で仕上げ。
このタルトも、杏のときと同じことが言えるでしょう。
風味がどうしても弱くなりがちの冷凍物のブルーベリーにバターをまぶしたことで、グンと風味をアップさせています。
シェフの捕らえるフルーツの素材感はキリッとした酸味などより、どちらかというと特有の香りをどこまで抽き出すかに重点を置いているようです。
フレッシュの場合も、味わいはバラツキがあるのが当たり前。むしろ香りで満足していることが多いのではないでしょうか。
このタルトでは、ブルーベリーのやや青臭さを含んだベリーの香り、噎せ返るのではなく、少し落ち着いた香りをたっぷり味わうことが出来ます。
リーズナブル価格で、香りが生きているというのが珍しく、お買得です。
これも、うん美味しいっ! とパパッと食べてしまう、普段着のおやつ。いいですね。
このタルトシリーズ、季節にしたがって並ぶ顔ぶれが異なるようです。
主なものは、バナナ(ナツメグ使用)、洋梨(五香粉使用)、リンゴ、チェリー、リュバーブ、グロゼイユ、ブドウ、柑橘などなど。手を変え、品を変えして、飽きさせない工夫もしてくれています。この価格体の商品に熱心に取り組む姿勢が嬉しいですね。

こちらに通う、もう一つの楽しみは“週間!? ブチ ラパン通信”。
A6サイズで手書きの文字がびっしり。マダムのみやこさんが、毎週毎週、身辺雑記を交えながらお店の魅力を語るものなのですが、人気があって、今回貰って来たもので138号。
これだけ続けるというのは、そのことだけでも大変。おまけに肩の力の抜けた慈しみたくなる文章。優しくて、ユーモアがあって、包容力のある人柄をうかがえる内容です。お店もそんな陽気な楽しさに溢れています。
いつも和やかな気持ちで帰れるのは、お菓子の魅力もさることながら、ご夫婦の人間力によるところも大きいように思います。
●『あんずのタルト』210円 『ブルーベリーのタルト』210円
●「パティスリー プチ ラパン」
京都府長岡京市開田3-3-10ロングヒル1F TEL075-951-0086 定休日/月曜