くるみや (1) 『グリーンティ ロール』

明石で大人気の「くるみや KuRumiya」さん。
最近、こちらの看板商品『シフォンケーキ』がよく紹介されたり、百貨店に臨時出品されたりと、にわかに注目店になってきたようです。でも、じつは創業1957年の老舗。明石市内に3店、札幌に1店舗構えておられます。
古くから愛されつづけてきた証を見るような、静かで優しい趣のケーキが並んでいました。そんな中から、ちょっとクラシックな雰囲気の『グリーンティ ロール』を選んでみました。


●『グリーンティ ロール』 2.7cm×7.5cm 高さ7cmほど。
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ミルフィーユとロールケーキを合体したようなケーキ。サクサクとふんわり、どちらも甲乙つけがたい対照的な個性をひとつにまとめました、というところです。
一挙両得、いやいや一石二鳥、などとお得感のある言葉がぐるぐると頭の中で駆け回っていきます。

中心部はパイが6層、パイの間はカスタード。
サイドをバタークリーム(? しっかりめの生クリーム?)で覆い、さらに宇治抹茶を使用したスポンジでぐるっと巻いています。
全体に優しい味わい、ソフトな口当たりに、サクサク感が軽妙なアクセント。そして抹茶の香りがふわんと香って、渋くまとめています。
夜7時過ぎに買って、長時間持ち歩いて、深夜帰宅。本来は当日賞味期限、掟破りで翌朝食べたのですが、それでも中のパイはまだサクサク。お見事。

この形、古くからのお店で時折見かけるものです。『フルロン』の商品名で記憶しているのですが、一般名称は分かりません。そのお店よりこちらのほうがキャリア古いようですね。
今回、久々に食べてみて、このスタイルが愛されていた理由が納得できました。スポンジとパイ生地の異質さが不思議なバランスを取って、ちゃんと美味しく楽しいケーキにまとまっているのです。
新しさを追って、こんな美味しさを忘れるなんて、もったいない。温故知新。ときには、古いレパートリーを勉強しなおすのもいいんじゃないでしょうか。


今回はあわただしいスケジュールで、ステーションプラザ内の明石駅店で購入しましたが、本店もそんなに遠くないことが後から判明。せっかくだから本店に行って、古くからあるケーキについての思い入れなどうかがえたならどれだけ楽しかっただろうと、ちょっと口惜しい思いをしています。
JR明石駅~さくら夙川駅まで、なんと28分。意外なことに時間的にはかからないのを発見。大阪・難波に行くよりもずっと早いなんて…。こうなったら、むりやり魚の棚へ買い出しに行く用事でも作ろうか、と思案中です。



●『グリーンティ ロール』288円

●「くるみや KuRumiya」明石駅店
 兵庫県明石市大明石町1-1-23 JR明石駅ステーションプラザ東館内  TEL078-914-9638  定休日/

※ブログ「パイ日和・おまけ」(http://pie-omake.at.webry.info/)にも、このお店のパイ以外のケーキを紹介しています。よかったら、どうぞ。