ザ・リッツ・カールトン大阪 (1) 『ライムタルト』『デリスソレイユ』

ナンバーワン・ホテルの呼び声の高い「リッツ」さん。その地下にある「グルメショップ」のケーキは以前から水準の高さで評判でした。値段の高さには少々腰が引けるものの、お洒落で素材の組合わせも気をそそるものが揃っていました。ゴージャスな空間でのお買い物、というのがここの魅力です。
さて。ホテルの中では好きなお店なのですが、あまりパイ商品がなく、紹介する機会のないままでいました。今回、何の気なしにふらーっと6時過ぎに立ち寄ると、リッツ恒例の6時からの半額セール(生ケーキとパンのみ)にどんぴしゃ。ほほほっ、買わない手はありません。
入場制限があるので少し待ちましたが、ショーケースを見るとパイ商品は『ポアールのミルフィーユ』『コルネ』があったようです。残念ながら売り切れ。
やむなくタルトを2品購入しましたのでそちらを。折りパイはいずれ、またの機会ということにしましょう。


●『ライムタルト』 径7cm 高さ3.3cm(飾り抜き)ほど。
画像タルトは2cm近くもある分厚いもの。アーモンドのリッチさが伝わってくるしっかりした味わいのシュクレです。
ショーカードにはオレンジも入っているように書かれていますが、ただちにこれがオレンジと分かるほどには使われていません。リッチな味わいがあるわりに、後口がさっぱりとしているところから、“ハハ~ん、これが”と思わせるレベルです。
そう、品のいい味わいのベースが築かれています。

ライムのトロリとしたクリームはレモンも使われていると思われます。鋭い酸味を感じさせつつ、ライムの軽やかさ、爽やかさをうまく活かしています。
この爽やかなイメージを鈍らせないために、タルトにオレンジが使われているのでしょう。

とても上下がよくマッチしたお菓子です。
飾りのチョコレートとライムの細切りの皮も全体を邪魔しない程度に、軽いアクセントを付けてくれています。




●『デリスソレイユ』 径7cm 高さ4cm(飾り抜き)ほど。
画像デリス(delice)は、美味な食べ物という言葉。悦楽、無上の喜びなどの意味もあります。
ソレイユ(太陽)と組み合わせると、リゾート海岸のキラキラとした太陽の輝き、よく冷えた爽快な飲み物による悦楽、というようなストレートなイメージが浮かびます。

一見、さきほどのタルトと同じように見えますが、こちらはマドレーヌ生地のような出来上がり。柔らかく甘みも強く、卵の風味の強いタルトです。
柑橘類のムースはレモン、オレンジなどが主体だと思われます。シュワッと消えるはかなさがよくできています。実体はないのに酸味の記憶が残るという感じ。
そして、みずみずしいルビーグレープフルーツ。トップの飾りだけでなく、中にも射込まれていて、その酸味の実体として改めて認識されるという仕掛けです。

周囲に散らされたシュトロイゼルが、甘く、シナモン風味。タルトの甘みも含めて、爽やかな酸味と同時に甘さの満足感をしっかり感じさせます。




半額セールとはいえ、接客はいつも通りの丁寧で上品なまま。安物を買ったという印象はまったくありません。ドライアイスに至っては、1時間のところ、倍の2時間分いれてくれました。ちょっとしたことなのに嬉しいものですね。久々、ホテルの良さを実感した次第です。



●『ライムタルト』630円(夕方6時以降半額)『デリスソレイユ』630円(夕方6時以降半額)

●「ザ・リッツ・カールトン大阪~グルメショップ」
 大阪市北区梅田2-5-25  TEL06-6343-7000  定休日/無休