ビゴの店 (2) 『プティパテ』(ミートパイ)

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芦屋に本店のある「ビゴの店」さん。
すぐ近くにあった苦楽園店がなくなってしまってかなりつらいのですが、芦屋をはじめ、阪神間にはお店が点在しているので、購入する機会がやはり多いお店です。

私自身、ビゴさんご本人とは面識はありませんが、息子さんで専務取締役のビゴ・ジャンポール太郎さんとは何回かお話したことがあり、とても愉快なひとときを過ごした経験があります。
ユーモアがあって、仕事熱心で、人情家で、話し振りも楽しくて…お父様のビゴさん同様、彼に会った人はますますこのお店に親近感を抱くのではないでしょうか。
人の力って、強いものだと今さらながら思います。

さて。前回、2005年7月4日登場http://pie.at.webry.info/200507/article_2.htmlなので、1年ぶりですね。その時は、『クロック・ミル』というミルフィーユの小型版的な可愛いお菓子(大好き!)を紹介しましたが、今回はミートパイである『プティパテ』を。


『プティパテ』。約7cm×9cm、高さ4cm強、80g。
このままでも十分美味しいのですが、オーブントースターで少し温めてからいただきました(アルミホイルかなにかで包むのを忘れずに、せっかくのパイが焦げてしまいますからね)。
小ぶりのくせに、包みから出す前から、もうすでにぷわ~んと肉とバターの、なんともいえない食欲を刺激するいい香りが漂ってきて、次第にボルテージがあがってまいりました! では、ぱくっ…はほっ。
こんがりと焼き上がったパイはハラハラとした食感。なかには、ブラックペッパーが効いたパテ。塩分もしっかり効いていて、いい塩梅です。
この、表面のこんがり色、卵を塗ってあります。それに少しコーヒーエッセンスが入れてあるそうで、なるほど、焦げ茶色なのに、焦げた味ではなく、この香ばしすぎる色・ツヤは格別! ますます食欲をそそられますね。
そして、忘れちゃならないのは、ギンギンに冷えたビール。これがなきゃはじまらない、というほどの抜群の相性です。

むしむしじとじといらいらと暑い日々が続いていますね。
こんなときは、とりあえずビール、に『プティパテ』を。400円もあれば、即、生き返ります!
発泡酒、第三のビールと頑張ってくれるビール会社に拍手、そして安くて美味しい「アテ」を提供してくれた「ビゴの店」に大拍手。

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このパイを購入する際の、お店でのちょっと嬉しかった出来事を。
わりとよく購入する『プティパテ』ですが、お店によって中身が少し違うような気がして、今回聞いてみようかなぁと思い、若い女性の職人さんにたずねると、厨房のドアを掃除中だったににもかかわらず、飛んで行って聞いて来てくれました。材料全部、紙に書いて、にこにことすごく丁寧に。そして、きれいに清書してメモを手渡してくれたのです。
とても気持ちのいい子、という表現をしたくなるほど若いスタッフなのですが、その行動のすばやさ、気持ちのいい受け答え、感心しました。
そして、材料まで平気で教えてくれる、お店の大らかな方針。自信をお持ちだからでしょうが、何十年にも渡って愛され続けてきた名店とは、商品の美味しさだけでなく、このような咄嗟の出来事にフレンドリーに対応できる柔軟さを一人一人が持っている、ということに気づかされたのでした。
じつは、別の機会にも同じような経験を数回しています。厳しい修業だと聞いたことがありますが、一人一人のスタッフを伸びやかに育てる懐の深さを垣間みた気がしました。



●『プティパテ』220円(09年2月現在250円)(別のお店ではハーブ入りの『プティパテ』を食べたことがあります)
 
●「ビゴの店」(本店)
  芦屋市業平町6ー16
  Tel 0797-22-5137   定休日/月曜