叶匠寿庵『葉守』

本社が滋賀県大津市にある「叶 匠寿庵」さん。百貨店でお馴染みですね。
和菓子は自分ではあまり購入しないのですが、今回は友だちが“和菓子のパイはどう?”といって、持ってきてくれました。
この時期、クリスマスのキラキラした世界も素敵ですが、冬木立ちを彷佛とさせる静かな和の世界も捨てがたいものです。ほうじ茶と、万古のお皿の上には、ちょこなんと小さなパイ。これが、今日ご紹介する『葉守』です。
『葉守』…なんだか、聞いたことがあるようなないような、気になる名前。
辞書によると、樹木を守護するという神。柏の木に宿るといわれているようです。ゆかしいネーミングです。
最近、洋菓子はチョコの材料名などストレートな商品名が増えてきていますが、総じて和菓子は季節の風物詩や文学からヒントを得たものなど凝った名前が多いようですね。栞を見ながらお菓子にまつわる話を読むのも楽しみのひとつです。
では、いただきましょう。7.5cm×4cm、35gほど、ちょっと見、ミニクロワッサン的姿。
渋皮栗の甘露煮をこし餡といっしょにパイ生地で包み焼き上げてあります。表面には白胡麻がパラッと。少しのっかっているだけなのですが、それだけで香ばしさがパーッと広がります。餡とパイの組み合せは洋菓子店でも見受けられますが、胡麻を使用したことで、一瞬で和菓子のパイに変身。
パイ生地は軽く、あっさり系。栗も餡も甘さ控え目な、全体として楚々とした印象です。
友だちが「和もいいでしょ」と鼻ふくらませています。突然割り込んできた家人が「パイと栗と餡の、葉守だけにハモってるね」とおやじギャグ。あ~ぁ、知らないっと…。
ともあれ、ほうじ茶をずずーっとすすりながら、たあいのない話をだらだらしているこのひととき、大切にしたいです。…ずっとこれからも末永く茶飲み友だちでいてね。
●『葉守』250円+税
●「叶匠寿庵」(本社)
滋賀県大津市大石龍門4ー2ー1
Tel 0120-465320