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zoom RSS 2016年9月オープンの新店! クレーヴ(1) 『本日のキッシュ』『ベイクドチーズケーキ4種』

<<   作成日時 : 2017/08/01 22:18   >>

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兵庫県西宮市、阪急甲陽線・苦楽園口駅から西へ3分ほど。私たちの地元に新しいお店「クレーヴ(CREVE)」さんが出来ていたのでした。
2016年9月10日オープン。10ヵ月以上も見逃していました。駅前の本通を西へ行ってすぐなのですが、少し奥まっているため、本通に出した案内板でようやく気がついたという体たらく。

小川雅世さんという一男一女の母親で、下のお子さんもすでに大学生だとか。でもご本人は年齢を感じさせない溌剌とした若さに溢れた人です。
このお店の前には、駅の反対側(建石通り)で「スイーツバー」を営んでいたとのこと。元々料理好きで、お客さんの要望にすぐ応えてしまう質らしく、料理を出したりランチを始めたり、しまいには居酒屋のように。志と違うと感じたことと、お土産用のお菓子が評判だったことで、お菓子専業でやれるとの自信を深めて、今回のオープンに至った由。

どんなお店だろうと興味津々、外から眺めていたら、小川さんすっと出てきて「試食もありますよ、どうぞどうぞ」といかにも気楽で明るい対応。こちらも気楽に「じゃあ、せっかくだから」とずかずか。
と入店した途端、試食が出るわ出るわ。
自信作のガトーショコラを筆頭に、チーズケーキを小さく切って出してくれるのだけど10種類くらいあったかな。全19種類の半分くらいは食べましたよ。しかも、そのスピード感といいましょうか、こちらの試食が追いつかない勢いでどんどん出てきたのは、初めての経験。ひゃあ! いやあ、なんだか圧倒されるパワー。

ちなみに、商品構成のメインは、スティック状のチーズケーキ。ほかに、ガトーショコラ、シュークリーム、パウンドなどの焼菓子数種といったところ。珈琲など飲み物もテイクアウトで提供しています。
小さなスペースのお店ですが、ご本人の明るさもあってウェルカムな雰囲気に溢れていました。


●『本日のキッシュ』(ベーコンと夏野菜のキッシュ)  辺10cm 高さ3.3cm 100gほど。
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一人で作っておられるので、パイ生地まで手が回らないのでは? 
と気を回してしまって、「冷凍パイシートですか」と失礼なことを言ってしまいました。

「今日はパイを折るぞと決めて、大量に仕込んで冷凍保存しています」とのこと。
キッシュの生地が余りチーズケーキのフィリングに余りが出たりすると、ミニアップルパイなどが出る日もあるそうです。頼もしい限り。

今日はお客さんからリクエストがあって、ゴルゴンゾーラ入り。
びっくりするくらいの具沢山。賑やかなキッシュですね。

オリーブオイルでニンニクの香り出しをして、タマネギ半個をしっかり飴色に。ベーコンをカリカリに。パプリカ赤・黄、ピーマン、タマネギ残り半分、ナス、ブロッコリー、フルーツトマトを炒め、アパレイユ(生クリーム、牛乳、卵、パルメザン、ゴルゴンゾーラ)。
隠し味にマヨネーズと出汁醤油。うん、いかにも居酒屋さん指向だなぁ。

サクッ、サワサワ! パイ生地が繊細に焼き上がっています。丁寧に丹念に折り込まれていたことが分かります。ふーむ、なんて深い味わい。

しかも濃厚すぎない! たしかに旨味成分たっぷりの組合せだけど、一口入れた瞬間に美味しいと唸らせて、最後まで飽きさせずに美味しさを堪能させるのは至難の業。

なんだか苦もなくやり遂げている。
あまり取材を受けてこなかった人のようで「詳しく訊かれたら緊張するぅ」などと新人っぽくおっしゃっていましたが、腕は並みいる猛者をなぎ倒しそうなほどの手練とみました。お見事です。 




●『ベイクドチーズケーキ4種』  各9.5×2cm 高さ2cmほど。
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さて、19種類も並ぶチーズケーキ。
底生地がクッキー生地なので、当ブログの慣例でタルトの仲間扱い。

スタイリッシュな細身の姿もいいし、1本250円(税込)と安めの設定なので、つい何本も試したくなるというものでしょう。

店主の小川さん、普通のパティシエールとは一線を画していて、材料を量れない人なのだそうです。
えーっ! 料理人気質というのでしょうかね。

ということでクリームチーズ2種を混ぜて使う(お茶系の繊細なフレーバーのものは1種)ということと、アパレイユには小麦粉は入れない、グラニュー糖ではなく蜂蜜、メープル、三温糖などを素材によって使い分ける、お酒のフレーバーは効かせる(当然アルコールは飛んでいます)、という決まり事以外、毎日微妙に違うとのこと。

ふふふっ、なんとも肩の力の抜けた感じ、いいねぇ。


●『プレーン』
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グラハムクッキーに小麦粉と甘味を足して一度焼いて、もう一度砕いてバターと練り合わせて底生地に作り直しています。
アパレイユはレモンを効かせ、グランマニエ、ウィスキーは隠し味程度に。

粉が入っていないので、ベイクドなのにレアのようなしっとりとした滑らかさ。高温で焼くというのも水分が飛ばなくていいのでしょうね。

レモンの爽やかさと、戻したレーズンが底生地の上に数粒入っていることがコクを与えていて、軽やかなアクセント。お酒の香りはほんのり。グラハムもほのかに香ります。


●『ゆず』
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新作。

これもグラハムの生地。
薄く細いピールが表面にちらちら。ピール分量の加減が絶妙ですね。とても爽やかに柚子が香ります。

しつこく香らず、フッと過る感覚が上品です。



●『オレンジペコーとオレンジコンフィ』
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紅茶系なのでクリームチーズは1種類。
底生地はチョコクッキーでココアではなく、彼女曰く“ほんまもん”のチョコを使用。

トップにオレンジとレモンのピールのコンフィ。チーズケーキにオレンジペコーを煮出して加えています。茶葉もチラチラ。

うーん、優雅ですねぇ。ピールを小さなアクセントにとどめて、平板さを防ぎつつ、紅茶の中でも淡い魅力のオレンジペコーの魅力を伝えてくれています。


●『オレンジ』
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おまけしてくれ、半分戴きました。へへっ。

チョコクッキー。トップにもチョコを流して模様と同時に、軽く味を締めています。
オレンジのジュース感が素直に美味しいですね。






画像店名はラテン語のCREARE(創造)とフランス語のREVE(夢)を合わせた造語だとか。

お子さんのおやつはすべて手作りで、買ったことがないといいます。原材料や添加物の問題もあって、安心できるもの、納得できるものを食べさせたいとの思いが強かったようです。
お店でも、自分で納得できるものを選んでいて、カルピスの無塩醗酵バターなどトップクラスのもの厳選して使っています。それでいながら、苦楽園値段にはしたくないとの低価格路線。見上げた精神。

長続きしてほしいお店ですが、彼女のお客様のもてなしぶりを見ていると、心配なさそう。
ご自分のことを“パーティ野郎”と呼んでいて、パーティのお菓子の企画や、特注のバースデーケーキのデザインなども大好きで、熱心に取り組んでいます。とくにバースデーなどは「幸せのお裾分けを貰っているみたい」と喜び、お祝いの手紙まで添えているそうです。これほどの真心のこもった対応はめったにありません。
これならファンが出来やすいでしょうし、すでに常連さんもいるようですから、将来安泰かな。



●『本日のキッシュ』350円  『ベイクドチーズケーキ4種』各250円  (※内税)

●「クレーヴ CREVE 」
  兵庫県西宮市南越木岩町11-22  TEL0798-74-7820  定休日/日曜・月曜・火曜  営業時間/10:00〜20:00

   ※ブログ「パイ日和おまけ」では、こちらのガトーショコラをご紹介しています。


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