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zoom RSS ポワリエ(3)『マンゴーのタルト』『夏のタルト/桃とプラムの焼タルト、巨峰とブルーベリー

<<   作成日時 : 2017/07/25 22:04   >>

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兵庫県西宮市、阪急夙川駅から線路の北側の道を東へ7分ほどのところにある「パティスリー ポワリエ」さん。オーナーシェフ岡崎純子さんとスタッフ前田風花さんのお店。
2016年7月21日オープンだったので丸1年。まだまだキャリアの浅いお店ですが、二人は同じお店に勤めていた、息のあった長いコンビ。安定感抜群です。
この日は休憩中だったのか岡崎さんはお留守でしたが、前田さんがもれなく丁寧に説明してくれたのでした。スタッフ難の昨今、これだけ優れたスタッフに恵まれるというのは稀。安定感もむべなるかな、ですね。


●『マンゴーのタルト』  辺7.5cm 高さ6.8cmほど。
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マンゴーの季節がやってまいりました。

おや? マンゴーの角切りがこぼれんばかりに山盛り、ではないのです。
ショーケースでもこれでもかと目立つというわけでもなく、楚々とした雰囲気の佇まい。なんだか、お二人らしいですね。
ふふっ、俄然、興味が湧き、購入決定。

パートシュクレにダマンドを詰めて焼き、カスタードを塗り、フレッシュマンゴーを載せ、パッションのクリームを掛け、薄いジェノワーズを被せ、生クリームを塗って、再びフレッシュマンゴー、生クリーム、パッションクリーム。
トップには、ココナッツファインのとてもきめ細かなロティを振って。
タルトの周囲にも、アーモンドスライス。

ふうぅ、マンゴーのタルトでマンゴーを目立たせず、これだけ手間をかけるなんて。びっくり。

そのおかげでマンゴーを満喫しつつ、とても繊細で奇麗な味わいが生まれているのです。
生クリームとジェノワーズで夢見るように優しい食感、味わいにしておいて、時折、パッションの鋭い酸味で覚醒させもする。
ご説明にはなかったのですが、なかにフランボワーズのピュレのような紅い小さな玉、みたいなものがほんの少しチラッと散りばめてあって、それがまたピアニッシモ・エスプレッシーボ的アクセント。
しかも、マンゴー、パッション、ココナッツとトロピカル三銃士ともいうべきものが全部豊かに香っているのに、くどさとは無縁。いやむしろ、品良く、爽やか!
いいですねぇ。全体にはマンゴーの香りに覆われ、マンゴーを食べたという満足感に包まれるのです。

柔らかく繊細極まりないトップの食感を邪魔しないように、シュクレは特別に薄く仕込まれています。とても軽やかなサクサクとした食感。

当初、姿はこちらのイメージぴったりといいましたが、味わいも「ポワリエ」さんテイスト。
他店ではめったに出会わない、明確な個性を持ったマンゴータルトです。



●『桃とプラムの焼タルト』  辺7.5cm 高さ3cmほど。
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桃とプラム。
いずれも夏の果物ではありますが、どちらかというと珍しい組合せ。

というのも、桃が繊細なので、アクセント素材は小さくするものですが、酸っぱいプラムもそこそこ大きく切っています。

シュクレにフランジパーヌ、チーズ入りアパレイユは焼タルトシリーズのいつものパターン。
優しくてほのぼのとした味わいだけど奥行きのある味わいのベース。

そこに季節のその時々のフルーツが繊細なセンスで組み合わされるのです。万能のベースが強い素材も繊細な素材もその持ち味を遺憾なく発揮させるから不思議です。

ここでも桃が焼き込まれることで、優しいけれど甘さの芯のようなものが生まれて、プラムの酸味を前にしてもびくともしない個性を主張しているのです。
どちらの果実も魅力がイキイキと溢れ出ていて、組合せの妙が成功しています。手練の技ですね。




●『巨峰とブルーベリーの焼タルト』  辺8.5cm 高さ3.5cmほど。
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ほぅ、紫の色合いがとりわけ鮮やか。

フレッシュの巨峰は皮ごと使っているので、果肉の甘味だけでなく皮の酸味も一体となって楽しめます。

繊細なので、意外と難しい味わいのブルーベリーもちゃんと味わい豊かなものを選んでいるようです。
焼き込まれて、より凝縮した味わいに。

見た目の色合いは同化していても、食べ進む時に味わいに変化が生まれ、リズム感が愉しいですね。

こちらも、『桃とプラム』同様、瑞々しい果実感を堪能できます。自然の恵みに、思わず感謝したくなる美味しさです。




●『いちじくとピーカンナッツの焼タルト』  辺9cm 高さ3.3cmほど。
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やったー! ピーカンナッツだぁ、使っているお店、少ないのですよね。大好きなナッツのひとつ。

無花果はもうフレッシュのものが出ているのかと思ったら、セミドライのもの。
なので、夏限定ではなく、定番のタルトだそうです。

セミドライの無花果を薄くスライスして並べ、その上にピーカンナッツをびっしり。
無花果は焼いている間にアパレイユを吸って戻るという寸法。先に戻しておくより手間もかからず、味わいも濃厚になるということですね。いいアイデア!

ピーカンナッツのタルトやパイは、コーンシロップであったりモラセスであったり、強い甘味とコクを合わせるのがよくあるパターン。その甘さとコクの役割を無花果に任せているのです。
甘さや雑味が抑えられ、ずいぶんと気品の高いピーカンナッツタルトになっています。

うんうん、美味しいッ! ピーカンの素の味わいがたっぷり味わえ、印象的。
いいなぁこれ。お見事です。



こちらはお二人の優しさや清潔感を映したように、シンプルで生成りの美しさが感じられます。お菓子は形も味わいも過剰なものが何もなく、まさに生成りの魅力に溢れています。
でも、ザックリとした肌触りというより、高級な細番手の長繊維で織った生地のような繊細な優しさ。人を驚かせるような派手さはありませんが、その分、日常的な愛着を感じさせるのです。手放せないお店です。



●『マンゴーのタルト』486円  『桃とプラムの焼タルト』432円  『巨峰とブルーベリーの焼タルト』432円  『いちじくとピーカンナッツの焼タルト』432円  (※内税)

●「パティスリー ポワリエ」
  兵庫県西宮市若松町3-2  TEL0798-74-7729  定休日/火曜  営業時間/11:00〜19:00

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