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zoom RSS ル・パティシエ ミキ(4)『でこぽんのパイタルト』『チョコスナックパイ』『バタークリームのパイ』

<<   作成日時 : 2017/02/21 20:41   >>

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JR和歌山駅から紀勢線で一駅、宮前駅から東へ3分ほどのところにある「ル パティシエ ミキ」さん。“和歌山のフルーツ大使”としてつとに有名ですね。
ここのところ、続々パイ商品が登場。第16回「3.14=π(パイ)の日R」キャンペーンの対象商品も充実していますよぉ。


●『でこぽんのパイタルト』  径7cm 高さ9cm(もっと大きいかも)ほど。
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わおぉ! 元気印の明るさ全開のパイ! 
なかなかのヴォリュームですが、スルスル〜っと入ってしまうのが「ミキ」さんのお菓子の魅力。

もぎたての果汁たっぷりの和歌山産デコポン。惜しげもなく乗っかっています。選び抜かれたフルーツの美味しさ、といったらもぅ。

それを支えるパイ生地(3つ折り3回を2セットを基本にした普通折りタイプ/商品によって若干折り数の調節ありとのこと)の出来も素晴らしいのです。
よく焼き切れていて、芳ばしさ満点。それでいて苦みを出さないギリギリのピンポイントでおさめています。焼き込んだ香り、バターの芳醇な香りが満足感を高めます。
パリパリッと強い食感に vs みずみずしくジュースが迸るデコポンとの対比が鮮やか。

が、しかーし。それだけじゃないんですよ。
周囲に貼付けている焼き込んだココナッツの芳ばしさも、出色。デコポンだけだと単調になりがちなところを、見事にサポートしています。脇役というより対等の相手役に近いですね。じつに、いい組合せ。ちょっとトロピカルなイメージも加わって、より華やか。

パイの器に詰められたアーモンドクリームの豊かなこと、その中に林檎の甘煮が潜んでいて、味わいに奥行きを与えています。カスタードクリームもコクがあるし、生クリームも適度に滑らかさを加えてくれるし、さらにさらに、オレンジのソースとアーモンドスライスがエッジを利かせメリハリを与えています。ふうぅ〜っ。
至れり尽くせり、だけどちっともうるさくなく、すっきりとした仕上がり。きっとバランスがとてもいいのでしょう。


画像ちなみに、この柑橘はシェフが親しくお付き合いしている「紀州有田 的場農園」さんのもの。
直接のお付き合いだからこその、信頼感と新鮮さが魅力。この美味しさを支える強力ネットワークです。 
柑橘のパイは少ないだけに嬉しいですね。デコポンが4月頃で終わると、甘夏、はっさくなどと種類を替えて続く予定。和歌山の柑橘パイシリーズです。
  
試食用に作ってくれた590gのビッグサイズ(ひゃあ相変わらず豪気ですねぇ)、2人であっという間に平らげてしまいました。
なんだか元気が沸いてくるような、爽やかなパイ。お見事です!!




●『チョコスナックパイ』  長さ10cm 幅3.7cm 高さ3.5cmほど。
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やったー、チョコパイだ! 
チョコレートのパイ生地は結構難しく、なかなか出会いません。

生地にココアパウダーを加えてチョコパイに。
中に、チョコのスティックが2本も入っています。贅沢だね。

クロワッサン生地でパンオショコラという定番のおやつがありますが、そのパイ版といっていいでしょう。
しかも、掛けるソースも、チョコレート。チョコ尽くしなのです。


画像手に持って、口へ…… パリッサクッ! 
威勢がいい食感。ふふっ音が鳴る。

スティックのチョコがポキッと折れる食感も痛快だし、すぐに溶け出し、いい香り。チョコレートのおいしさに自然に引き寄せられてしまいます。時折感じる、ザラメもいいアクセント。
誰もが納得の素直な美味しさに溢れています。

もともとはヴァレンタインに開発されたパイですが、好評につき販売続行。うんうん、わかるわかる。一度食べたら、虜になってリピートしたくなる美味しさですからね。
あっ、掛けるチョコソース、ホワイトデー向けに、白いホワイトチョコにしてもいいかもしれないな。




●『さつまいもバタークリームのパイ』  6.7×10cm 高そ6.7cmほど。
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こちらは、パイの食感をよりパリパリさせたいと折り数を少し減らしています。楕円形にして、カラメリゼで仕上げ。

その強く小気味いい食感とバタークリームのゆっくりとすべるように溶け出す浮遊感の対比が、このお菓子のポイント。

甘煮のさつまいもは甘味に蜂蜜のような深みがあり特筆もの。ヘーゼルのダイスが香りと食感の適度なアクセント。
バタークリームとサツマイモが合わさってスイートポテトのようでもあるし、パイの食感の楽しさもあるし、2度も3度も美味しいパイです。

これも年間を通じてトッピングを替えながら『○○バタークリームのパイ』としてシリーズ化される予定です。わっ楽しみ!




毎度のことながら、三鬼シェフとお話ししていると、冗句満載、圧倒的パワーを浴びて、元気をもらって帰るパターンなのです。
と、こう書くと、シェフがやたらハイテンションの押し付けがましい人だと思われるかもしれませんが、じつは細やかな気配りの人。だから、こちらも笑顔になり心地いい気持ちになるのでしょう。これまでいろいろな方に会ってきましたが、おそらく業界随一だと思います。
今回お邪魔したときも、珈琲を出してくださったのですが、私がケーキ用にと取っていたら、飲み方が少ないと見るや「イワモトさん珈琲苦手ですか」とすかさず聞いてくれる。とくにそういう訳じゃないと言っても「もう冷えているし、別のお茶にしましょう。何がいい?」。そして、ご自分でさっとお茶を淹れてくれるのです。
もちろん、ほんの一例です。挙げ出したら切りがないほどの優しい行為の数々。しかもこちらが気付かないように、さりげなく(ここが大事)。
この細やかさがあるからこそ、豪快一辺倒にみえるヴォリュームたっぷりのケーキがスルリと入って行く美味しいお菓子に仕上がるのではないでしょうか。三鬼さんの本質に触れたような気がしました。

シェフは三重県の尾鷲出身。和歌山県人ではないのに、県の大きなセールスポイントであるフルーツの商品力アップのために長年尽力されています。
蜜柑産地(フルーツ大国)の和歌山の人は“みかんなんて”と軽く言いがちだし、2級品を捨ててもしょうがないものと当たり前に思っているとのこと。そこを県外からの視点で、もったいないといろいろアイデアを提供してきたのです。地域が活性化し住民が活き活きとしてみんながハッピーになるように、と願って。
それがいよいよ県からも認められ、形になりつつあります。10年以上の努力がようやく報われようとしています。普通だったら、途中で諦めるところなんですがね。
“先を見据えて努力を止めない、自分を信じて。その力は人を強くする”
これも三鬼さんならでは。陰のヒーローじゃないですか、シェフ!



●『でこぽんのパイ』500円  『チョコスナックパイ』194円  『さつまいもバタークリームのパイ』463円  (※内税)

●「ル・パティシエ ミキ」
  和歌山市中島551-4  TEL073-471-7977  定休日/水曜、第3火曜  営業時間/10:00〜20:00(閉店時間は変動あり)

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