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zoom RSS 銀座ウエスト(3) 喫茶『ドライケーキセット』  テイクアウト『ヴィクトリア』『ガレット』

<<   作成日時 : 2016/12/23 23:07   >>

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久しぶりに、東京ケーキへ行ってまいりました。用事のついでにケーキ行脚。これからしばらく東京シリーズです。

                 *   *   *   

行脚の締めくくりは、これから後、このお店に決めました。銀座の老舗洋菓子店・喫茶店「銀座ウエスト」(創業1947年)さん。
かつてこの外堀通りあたりは西銀座と呼ばれていたそうです。そういえば、♪にしぎ〜んざ駅前、という古い歌がありましたね。だからウエストだったのですね。
店内(訪れた日の曲)はモーツァルト“ジュピター”やシューベルト“ピアノトリオ”、メンデルスゾーン“ヴァイオリン協奏曲”が流れる昔懐かしい音楽喫茶でもあるのです。それがだれも鹿爪らしい顔をせずおしゃべりに夢中。音楽を音のカーテンとしてお互いの話し声を煩く感じさせないという配慮があるようです。ということで、満員の店内はとても安らぐ空間となっています。

ウェイトレスの制服は地味の極致といっていいでしょうか、最近のすかした店とは大違い。古くさいのですが、それがじつにいいのです。ファッションで就職(アルバイト)を決めていない女性たちは皆、心根が優しく、とても気持ちよく接してくれるのです。
嗚呼、なんて居心地のいいお店なんでしょう。いままで外の売店だけで満足していたなんてと、悔やむことしきり。
帰りの新幹線の時間待ちに最適、これからは絶対に毎回寄るぞ! きーめたっ。


●『ドライケーキセット』(ドライケーキ+飲み物のセット)
正直、メニューを見たとき高いな、と感じました。

でも“お代わり”できるのです。
珈琲や紅茶のポットサービスなどは珍しくありませんが、頼んだのがクボタは“カプチーノ”、私イワモトは“ロイヤルミルクティー”。いままでこういうお代わりは経験したことがありません。しかも小さなカップじゃありません。ちょっとしたボールサイズ、モーニングカップといってもいいでしょう。
お申し付けくださいと書かれていたのですが、ウェイトレスのお姉さんが「お代わりいかがですか」と尋ねてくれる親切さ。

さらにもう一つ、セット料金だと、生ケーキもドライケーキも100円引き感覚ですが、一律の追加料金なので、より以上のサービスをしているお菓子もありそう。
ドライケーキのセットはわずか87円のプラスでプチフールではなく、一人前の焼菓子のサイズでこちらの名物が食べられるのです。なんて素晴らしい。

長居してもよさそうだし、ゆったり時間を楽しみました。皆さんけっこうな長っ尻、たっぷりの飲み物でトイレが混み合うのだけは覚悟しないといけませんがね。ふふっ。


●『ヴィクトリア』  径6.5cm 厚み3.2cmほど。
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なんとホットドライケーキというサービスがありました。

私たちもタルトやパイ、パンなどを焼き戻すことは日常的にやっていますが、焼菓子を焼き戻すのは初めて。
最近リベイクという言葉が流行っているようですね。こちらは創業70年と年季が入っていますが、意固地に原点を守るというのではなく、何年かおきに微妙に味の刷新を行っているとのこと。
これも、新しい流行を取り入れたのでしょうか。最近始めたサービスだそうです。もちろん、注文時に「温めますか?」と聞いてくれます。

フォンセのような甘味を控えたタルト生地の底に、苺ジャムを塗り、ふわっとしたスポンジ生地がたっぷり、最後にもう一度苺ジャム。
可愛い姿のクッキーをそっと口へ運ぶと…… なんだか美味しいなぁ。
ほんのり温かくしっとり感を取り戻したタルトはなんとも優しい食感、懐かしさを覚える味わい。
シンプル極まりないお菓子なのに、ほんのちょっとしたジャムがキラッと光って感じられるのですから、ふーむ、お菓子って奥が深いですよね。

温めるのも簡単で、予熱したトースターで50秒(説明書あり)。
自宅では冷めたまま食べてみましたが、タルトのサックリ感を追求するお菓子ではなくスポンジとともにほんわかと味わうものだけに、温めた方が魅力が上のようです。
ウェイトレスの女の子も“私も気に入って最近家でもやっているんです”と嬉しそう。食べて納得、これは誰もが試すべきアイデアでしょう。



●『ガレット』  径6.3m 厚み2.5cmほど。
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ガレットブルトンヌから塩味を抜いたような味わい。

最近の本場風を唱ったガリガリザクザク食感の強さを競うようなものとは一線を画して、ザクホロッと比較的優しい食感。バターは醗酵バターをたっぷり使っているようでチーズっぽい香りもほのかに、ラム酒も香っています。

マカダミアナッツがコロンと入っていますが、シャクシャクと食感のアクセントと芳ばしい香りを楽しませてくれます。生地の食感を補強している感もありますね。

落ち着いた味わい深いガレット、塩気がないことでかえって上品でいいですね。



ついつい『リーフパイ』とか、ずっしりと重い『シュークリーム』など名物ばかりを買っていましたが、どれもこれも美味しそう。全品制覇を目指したくなりました。
テーブルに“風の詩”というリーフレット(第3541週)が置いてあります。機能的にはお店の営業案内で全店の住所や営業時間が事細かに書かれているのですが、採用分に1万円進呈で募集した投稿詩が掲載されています。高度に知的なものではなく、お茶を飲みながら素直に共感できるもの、との条件付き。
音楽といい創業の頃から長年続けられているもののようです。この持続の力こそ、老舗を老舗たらしめているのでしょう。
“真摯”が社是というのも、このお店で愉しい時間を過ごせば自然に腑に落ちるでしょう。今更ながらですが、じつにいいお店です。お見事でございます。



●喫茶/『ドライケーキセット』972円(飲み物)+87円(ドライケーキ各種)  (※内税)
 テイクアウト/『ヴィクトリア』180円  『ガレット』180円             (※単体売りの正価 ※外税)

●「銀座ウエスト本店」
  東京都中央区銀座7-3-6  TEL03-3571-1554  定休日/年始三が日を除いて無休  営業時間/9:00〜23:00(平日) 11:00〜20:00(土日祝)年末時間短縮喫茶休業あり

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