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zoom RSS 初登場! キャトル ノワール(1) 『タルト・杏COCO』 (杏とココナッツのタルト)

<<   作成日時 : 2016/08/28 21:44   >>

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私たちの地元、阪急甲陽線・苦楽園口駅から西へ中新田川沿いに3分足らず、次の道の手前にあるカフェ&バルが「苦楽園場末フレンチバル キャトル ノワール」さん。当ブログ初登場です。

以前から、ケーキの写真を店頭に張り出していたので気にはなっていたのです。ただ、ケーキ屋さん以外で“タルト”をメインに打ち出しているお店はカフェなどに多いのですが、今までに何度もがっかりさせられてきました。
タルトは一見チャレンジしやすいものかもしれません。家庭の味、というものもあります。
が、しかし。とても腕のいいシェフが作ると、なんて美味しいのだろうと感激してしまいます。つまり、差が露になってしまう、こわいお菓子でもあります。

それでずっと横目で素通りしてきたのですが、昨年暮れから“キャトノワ通信”という手作りのフライヤー的なものが時折ポストインされるようになったのです。毎月きちっと投函されないのもゆるくていいし、手書きの文章もあったりして、“いまどきいいなぁ”とにんまり。
内容も趣味はいいし、紹介されているケーキも本物を良く知る人のオーソドックスな作りで、しかも気の利いたアクセントが施されているというようなイメージ。むむむ、俄然、注目の店へ。
だというのに、忙しさにかまけて、やっと今になってゲットとあいなりました。それではさっそくご紹介しましょう。


●『タルト・杏COCO』   径18cm  高さ2.8cm 550gほど。
画像
アプリコット党を自認する私たちとしては、毎夏恒例の夏には外せない、大好物の杏のタルト。

今年はすでに「エメラ」さんで、フレッシュを使った焼きっぱなしの『タルトアブリコ』を初夏にいただきました。絶品でしたね。

さて。
こちらは一転、ドライのアプリコットをお湯で戻して使うというちょっと珍しいスタイル。へぇ。
アーモンドプードル入りの芳ばしいシュクレ生地に、隠し味としてパッションフルーツのジャムを塗り、ココナッツファイン入りのフランジパーヌをたっぷり。
そして戻したアプリコットを全面に分厚く敷き詰めて焼いています。


ほぅ! 気持ちのいいほどの豪快な焼き色。いいなぁ。
しかし、味わいは充実した力強さに加えて繊細なバランス感覚が窺われる品の良さ。

夏の暑さを吹き飛ばすような鋭い酸味が押し出されています。もちろんフレッシュの杏のような冴えた鋭さはないのですが、ドライだからこその凝縮された味わいもあって、うーむ甲乙付け難い。

“杏COCO(あんここ)”という可愛いネーミングで、ココナッツが強く主張しているのかと思ったら、あくまで杏が主役。キシキシとしたちょっと邪魔になる食感もほとんど感じられないレベルで、ココナッツの甘い香りが、ねっとりと舌にからみつくアプリコットの濃厚さ、焦げたほろ苦さを品良く和らげる役割を果たしているようです。

パッションフルーツの酸味と香りは、フランジパーヌのたっぷりな優しさに小気味いいアクセントを。行き届いた気配りが光ります。

画像そして何より、シュクレがよく焼けています。アーモンドプードル入りということもあって芳ばしく、サクサクッとした食感。
それと、アプリコットにバターを散らして焼いたと思われる、そのバターの豊かさ。口へ運ぶ時に、豊潤なバターの香りがふっと過るのです。

この2つの技が、タルトの豊かさを遺憾なく発揮させているからこそ、繊細なバランス感覚も光りを放つのでしょう。

久々に嬉しい笑みが自然にこぼれるタルトでした。お見事です!



画像オーナー・パティシエールの野々宮有里さんは“修業したというほどのことはしていません”と謙遜しますが、講習会で杉野英美さんの助手を務めたことがある、「ビゴの店」のパティスリーにいたことがある、という経歴の断片だけでもその優秀さが判ろうというもの。
杉野さんの講習会の助手といえば、京都「パージュブランシュ」のチエさんもそうでした。彼女のエクセレントな腕前から野々宮さんの腕を推し量ってもらうこともできるでしょう。

こちらは現在、ホールのケーキの予約注文制となっているので、ネットで今月のケーキ(本当は『タルト ココマンゴー』)を確認して、電話をするのがいいでしょう。
私たちは、過去の作品も辿ってみて、暑さを忘れさせてくれそうな『杏COCO』をお願いした次第。

ちなみに、過去の気になるメニューをご紹介すると『タルトモンモンランシー』『ウィークエンド』『いちじくキャラメル』『ガトーフロマージュフォレ(栗とナッツ入り/カシスジャム)』『ガトーバスク(さつまいもとリンゴ)』『シュトーレン』……。どうです、本格フランス菓子店のラインナップでしょ。ほーら、食べたくなってきたでしょ。ふふふっ。

「キャトノワ通信」によると、2016年5月25日に3周年を迎えられたのだとか。当初は自家製焼菓子が売りのカフェ(マスターとパティシェール)だったそうですが、料理シェフを招いて、いまではフレンチバルと名乗っておられます。料理も“そそる度”高そうです。
徒歩圏内に、大人が気軽に楽しめるカフェ&バルがあるなんて、嬉しい限り。ずっと愛されつづけるお店になりそうですね。



●『タルト・杏COCO』2500円   (※内税)

●「苦楽園場末フレンチバル  キャトル ノワール」
 兵庫県西宮市南越木岩町11-13-102  TEL0798-78-3065  定休日/火曜  営業時間/14:00〜24:00

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