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パイ日和
モンレーブ『ふなずしパイ』『チーズパイ』『くすのきリーフ』『もちパイ』
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作成日時 : 2008/08/26 18:03
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滋賀県守山市、創業30年目を迎えた「モンレーブ」さん。最近、観光名品となった『ふなずしパイ』で有名です。
でも、それだけに終らない、守山になくてはならない庶民派の代表選手。
ショーケースには80種類ものケーキ、焼菓子が並びます。そのどれもがリーズナブルプライス。ケーキ類はおおむね290円程度。どうです、いいでしょう。
おまけに、それに加えてこちらの中西隆彦シェフは、パイ名人。
今回は、乾きのパイばかり買いましたが、夏なのにショーケースには懐かしい雰囲気のミルフィーユ、アップルパイ、レモンパイと食指をそそるものが並んでいました。秋冬にはマロンパイなども登場するようで、なかなか奥の深い品揃え。さて、その一端をご紹介しましょう。
●『ふなずしパイ』 体長10cm 体高4cm 厚み0.7cm 10gほど。
01年に守山市の商工会議所から、守山の名産品を使った観光名品を作れないかとの依頼があり、1店1品運動を展開していた“キバローゼ”が主体となって開発に着手。
担い手の1店モンレーブさんは最終的にインパクトの強い鮒鮓を使うことになりました。いくらお鮓になっているとはいえ、生臭もの、その強い臭気が厨房に立ち篭めると洋菓子のイメージが台無し。ずいぶん苦労したそうです。
雄の鮒鮓を使い、骨ごとミンチにし、電子レンジにかけて水分を飛ばしたものを生地に練り込んでパイに仕上げるのだとか。
こういう、土地の名産品を洋菓子に、というパターンは大成功を収めるか、はたまた大失敗かと両極端になりがちなもの。
しかも鮒鮓! ふ〜む、発酵食品好きとしては、俄然好奇心がむくむく。
期待に胸躍らせて、パクッ&サクッ。
発酵食品特有のチーズのような芳ばしさが、パイの香りと一体となって豊かに香ります。そして塩気と鮓らしい酸味。
まさに“こりゃいけるわい。おーい、酒だ、酒もってこ〜い”という味。まず、ビールとあわせてみましたが、意外なことにミスマッチ。つぎに、赤ワイン。これが見事にぴったりでした。
キワモノという扱いで紹介が多いのかも?と思いがちですが、まったくそんなことはありません。しっかり美味しいパイとして完成されていました。
02年2月発売。まだ6年半の商品ですが、すっかり名産品になって、模倣品も出回り始まるという貫禄。
以前はスティックタイプでしたが、06年からは、さらに鮒型に切り抜くという手間をかけて、追随者を引き離しにかかっています。意気軒昂なところもいいなぁ。
●『チーズパイ』 5.5×5.5cm 厚み0.5cm 10gほど。
標準的なチーズパイですが、形状が一般的なスティックやバトンではなく正方形のプレート。
少ない量で単品売りできるように工夫しています。お酒のつまみになるお菓子があるということが、まだまだ一般的な知識になっていませんから、こういうお試し商品は一つのアイデアだと思います。
白ゴマが振ってあるのは最初から分かりますが、食べてみるとどこかピリピリとした刺激が。この刺す感じは胡椒でしょうか。チーズの風味もよく、『ふなずしパイ』とはひと味ちがったコクがあり、この2種類が揃うと、そこそこお酒が進むでしょう。
●『くすのきリーフ』 7×15cm 厚み0.5cmほど。
くすのきは守山の市の木。
葉の形を忠実に写しているとは思えませんが、木の緑の色が淡いところはパイの焼き色の淡さで表現しているのかなと思います。
上記2種は、しっかり焼き込んで生地の風味を最大限に引き出す方向。
でも、こちらはふっくら淡く焼いてバターのほのかな香りとカラメリゼの甘い香りを活かそうとしてます。
そして、ハラハラとした繊細な食感。パイのいろいろな美味しさ、面白味を知り尽くした余裕の使い分け。
薄甘くほんわかとしたリーフパイのなかで、かなり上位の出来映えだと言えるでしょう。
●『もちパイ』 径5.5cm 高さ4?B 50gほど。
コロンと、きれいに焼けていますね。
もちパイはどうしても餅が膨らんで、隙間から顔を出したり、生地がいびつに膨らもうとして、どこかゴツゴツした仕上がりになりがち。でも、この奇麗な丸さはどうでしょう。
そして、この切り口をご覧あれ。
パイ生地の均一さ。その内側の白い求肥(よくある生焼けではありません、ゆめゆめ誤解なきように)の薄く均一なこと。ほぅ、見事です。
味も、粒餡の品の良さを保ったぎりぎりの甘さ。求肥の粘る食感を伴ったパイ生地のザクッとした強く重い感触。芳ばしい香り。
アンコは乳製品と好相性なのですよね。パイのバターの香りでアンコがどれたけ美味しく感じられることか。
夏にこの商品を置いているということは、自信の表れでもあるし、じっさいにファンが多くよく売れるということでしょう。レジ近くに置かれていて、最後についもう一品。愛されるお菓子です。
正直に白状しましょう。じっさいに食べてみるまでは、ひょっとするとキッチュなだけのお菓子かもしれない。いや、鮒鮓はチーズのようなものだからパイには絶対に合うはずと、煩悶しながらの訪問だったのです。
ところが、食べてみて、パイについての中西シェフの技量の高さに圧倒されました。購入中もお客さんがつぎつぎやって来ていて、守山の人々に愛されているお店のようだし、パイが親しまれているというのもとっても嬉しかったです。
●『ふなずしパイ』@120円(試食に出ていて単品からOK、個包装10尾箱入り1200円) 『チーズパイ』55円 『くすのきリーフ』110円 『もちパイ』180円
●「モンレーブ」
滋賀県守山市勝部1-4-11 TEL077-583-4116 定休日/無休
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