パイ日和
オ・タンプル・デュ・グゥ『マロンパイ』『ガレット・ポム』
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作成日時 : 2007/11/15 23:28
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西宮市、阪急神戸線・夙川駅から北東方向へ7、8分のところにある「パティスリー オ・タンプル・デュ・グゥ」さん。いま最も勢いのあるお店。
本格的な品揃え、際立った味のセンスが光ります。酸味や苦味を活かしたケーキで大人のファンを満足させています。品揃えもヴァラエティ豊かな生ケーキのほかに、バウムクーヘンはあるし、焼き菓子も種類が多いし、その上、土日には焼きっぱなしのパイがどどーんと並んでいます。
清潔で伸び伸びした空間、洒落たパッケージ。すべてに完成したセンスが感じられる、飛び切りのお店に育ってきました。今後、ますます楽しみなお店です。
今回は焼きっぱなしの、カジュアルなパイを2品ご紹介しましょう。
●『マロンパイ』 径12cm 高さ3〜3.5cm 285gほど。
シンプルに和栗の渋皮煮をクレームダマンドの上に乗せ(埋め込み)、パイ生地で包んで焼き上げています。
ストレートな方法ですが、栗本来の香りにパイの豊かな香りが加わって、とても魅惑的な香りに成長するところがマロンパイのいいところです。
こちらは細谷シェフがパイ好きで、生地をバターで包んで折る逆折り(アンヴェルセ)にこだわっていらっしゃるので、特別にパイの香りが高いようです。
もちろんサクサクとした食感も楽しく、よく焼けているので、食べた感じが軽く、下手をするとついつい一人で一台丸ごと食べてしまいそうになります、危険!
大きな栗がゴロゴロと5.5個(!)も入っていました。炊くときにわずかにラム酒を入れているのかな、というほどのほのかな風味があります。ダマンドには香りがするほどではありませんが、ヴァニラビーンズが見えますから、ひょっとするとカスタードを少し加えたフランジパーヌなのかもしれません。
特徴的なのはコーヒー風味のフォンダンを使っているところ。栗の香りを邪魔せず、少し深みを増しているように感じます。細かな技を使っていますよね。
でも比重が圧倒的に栗なので、ポイントを外すことなく、ああ栗を満喫するまで食べたというケーキに仕上がっています。
●『ガレット・ポム』 径14cm 高さ5cm 280gほど。
これもアンヴェルセで折られたパイ。
中のリンゴは紅玉。小粒だけど味のいいものを見つけて、直接、農家がら買い付けているそうです。
この紅玉がなくなったらアップルパイは終わりだそうです。
パイ生地の上に薄くクレームダマンドを敷き、リンゴの甘煮を置き、再びパイ生地で覆って、表面にクープ(ナイフの切り目)を入れ、模様を描いています。
香りの豊かなパイに、爽やかな酸味のリンゴ、きれいな印象。あまり甘くしていません。オーソドックスなアップルパイに見えて、どこかスマートさが追求されています。
食べた感じでは、フランス版のアップルパイ、ショソン・オ・ポムみたいと言えるかもしれません。
アメリカンタイプだと甘みも強く、全体にごつい食感ですが、リンゴの甘みを控えて酸味の爽やかさを出したことと、パイ生地が薄目の仕上がりで、ボリュームが軽く仕上がっている点。
それが家庭の味を抜け出したスマートさなのでしょう。
インパクトは控えめですが、食べ終ってから、時間が経つほどにいいものを食べたなぁという気持ちが湧いてくる、良質のお菓子です。
いずれも、気軽な包み方でセンスよくって、ちょっとした手土産に持っていくと喜ばれそうですね。
今回、少しお話ができました、やった〜! 商品から受けた印象通り、快活で伸びやかな感じの方でした。やはり、作り手の個性はお菓子に如実に反映するのだな、と確信した次第です。
パイの話をしていたら、少し前にミートパイも作ったとのこと。なんでも、「自分で食べたかったから、あはっはっ!」とお茶目な一面も。はー、私も食べたかったよ〜。しょっちゅう通っていないと美味しいものを見逃すかも。
バウムクーヘンを定着させたと思ったら、今度は『ガトー・ピレネー』の開発。粉とバターだけとも言えるようなお菓子なので、焼きの技術が厳しく問われる難しさがあるそうです。いま、最終微調製を行っている模様。
細谷さんは一つところに止まることをしない、どこまでも意欲的なシェフ。お次は、どんなお菓子を編み出してくれるのでしょうか。次の一手が楽しみです。
●『マロンパイ』1050円 『ガレット・ポム』1260円
●「パティスリー オ タンプル デュ グゥ」
西宮市南郷町7-12 TEL0798-71-7611 定休日/不定休
設定テーマ
アップルパイ
オタンプルデュグゥ
神戸・阪神間のケーキ屋さん
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